また、本の話をしてる

おすすめ本の紹介や書評、新刊案内など、本関連の最新ニュースを中心にお届けします。

【BOOK NEWS】注目の原作本は?さて、春ドラマは何を見るのか?

 さて、見るドラマ。朝ドラ、有村架純主演の「ひよっこ」始まりましたっ。脚本は「ちゅらさん」等の岡田惠和。前作がつまらなかったので激しく期待!さらに、これも今日から始まる倉本聰脚本の「やすらぎの郷」、月〜金・毎日20分の昼のドラマ。なんと9月まで続くらしい。テレ朝の新たな挑戦に拍手だけど、録画してみる人間なので、まずはこの2本を毎日見る時間を確保しなくちゃならない。ううううむ。

 

◯ひよっこ(月〜土・NHK)


◯やすらぎの郷(月〜金12時30~50・テレ朝系)


 一般のドラマで一番の期待は、長谷川博己が挫折したエリート刑事を演じる「小さな巨人」、岡田将生、香川照之他。綾野剛、二階堂ふみ、柳楽優弥と役者が揃った「フランケンシュタインの恋」も気になります。

 

◯小さな巨人(日21・TBS系)


◯フランケンシュタインの恋(日22・日テレ系)


 あとはNHKを2本、この2つは原作ありです。小川糸原作のドラマ化「ツバキ文具店〜鎌倉代書屋物語〜」全8回で多部未華子の主演。文具店ではなくて代書屋なのね。さらに、5月スタート、高田郁原作で黒木華主演の「みをつくし料理帖」も見たいなぁ。脚本が「ちかえもん」で向田邦子賞を受賞した藤本有紀。これも全8回。

 

ツバキ文具店〜鎌倉代書屋物語〜(金22・NHK)

みをつくし料理帖(土18・NHK)

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【コミック】マンガ大賞2017、大賞は柳本光晴「響〜小説家になる方法〜」!

  新しくなった「王様のブランチ」でも早速とり上げていましたね。今年で10回目を迎えたマンガ大賞、大賞は柳本光晴「響〜小説家になる方法〜」に決定しました。パチパチパチ!この作品は全然知らなかったのですが、アマゾンの内容紹介によるとこんな感じ。

 

15歳の天才女子高生は世界を変えるか!? 

弱冠15歳、デビュー作品にして、
史上初の芥川賞&直木賞のWノミネートという快挙を成し遂げた、鮎喰響。
世間が大きく騒ぎ、文学界が慌てふためく中でも、
あくまで自分の生きる態度は変わらない響。
そんな中、運命の受賞作発表の日がやってくる......!!!

 

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【コミック/感想】谷口ジロー「父の暦」-良質な文学作品のような父と息子の物語

 谷口ジローさんが亡くなったショックはまだまだ続いているけれど、未読の本がけっこうあるので少しずつ読んでいきたいと思っている。そこで、最初に手に取ったのがこの「父の暦」。自伝的な物語ではないのだが、谷口さんが自らの故郷である鳥取を舞台に父と息子の話を描いた作品ということで俄然読みたくなった。これを最高傑作という人もいた。


 物語は故郷に住む父の死から始まる。幼い頃に父は母と別れ、主人公である陽一と姉を男手ひとつで育ててきた。しかし、陽一は父のせいで母が家を出たと信じており、わだかまりが解けないまま東京に出てきた。ほとんど帰省もせずにいた陽一なのだが、お通夜に遅れてやってきた彼に故郷の人々はやさしい。そこで、大介という伯父さんや姉たちが語る昔語り。初めて聞かされる父と母との真実。その発端となった鳥取大火のこと。寡黙であまり話すこともなかった父の思い。陽一は自らの愚かさを知り、打ちのめされる。


 これは普遍的ともいえる父と息子の物語だ。子を思わない親はいない。しかし、ひとつの誤解で父子の関係は崩れ、子供が親の思いに気がつくのはずっとずっとあとのことになる。良質な文学作品のような一編。やはり、谷口ジローはすばらしい。

 

◯谷口ジローさんの他の作品の書評はこちら


 2017.3.31 さてさて3月も今日で終わり。プロ野球も開幕。読書は村上春樹「騎士団長殺し 第一部」。騎士団長、出てきた。

 

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【BOOK NEWS】MUJIBOOKSから文庫本シリーズ、柳宗悦、花森安治、小津安二郎!

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 そうか、無印良品は大型店舗で書籍を紹介・販売する「MUJIBOOKS」というのを展開してるんだな。そんな無印が5月1日からスタートさせるのが文庫本シリーズの「MUJIBOOKS文庫本 人と物」。

 

 第一回目が「柳宗悦」「花森安治」「小津安二郎」というなかなか気になるラインナップ。展開店舗とネットストアで5月1日から販売開始です。

 

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【新刊案内】出る本、出た本、気になる新刊!  (2017.3/5週)

 さて、出る本。桐野夏生「夜の谷を行く」(3/31)出ます。その昔、連合赤軍の「総括」から逃げ出したメンバーの1人が主人公。「桐野夏生が挑む、連合赤軍の真実」。ううむ、ちょっと恐いけど読んでみたい。

 

 雑誌「Number」の最新号(3/30)はWBC特集。日本代表、準決勝で負けましたががんばりましたよね。そして、いよいよ球春到来!楽しみです。

 

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【絵本】「リンドバーグ」のトーベン・クールマン、新作「アームストロング」4月発売!

 旧ブログで書評を載せた絵本「リンドバーグ:空飛ぶネズミの大冒険」、作家のトーベン・クールマンはこの絵本を大学卒業時に完成させたというから本当にビックリした。絵が巧いし、物語もまさにオリジナルなもので、とんでもない才能を感じたものです。

 

 で、新作です。「アームストロング:宙飛ぶネズミの大冒険」、4月15日に発売になります。ま、タイトル見るだけで分かりますが、またまたあのネズミが登場するんですね。しかも「空飛ぶ」が「宙飛ぶ」になってる。ふふふふふ、これはもうすご〜〜く楽しみ。前作を読んでない人はぜひぜひ読んでみてください。絵本といってもバカにできませんよ。いや、ホント!

 

◯You Tubeに予告が


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【BOOK NEWS】又吉直樹「劇場」5月11日発売決定。予約もスタート!

 さて、又吉直樹の新作「劇場」の発売日が決まりました。僕は文芸誌で小説を読むということをしないので、同作が掲載された「新潮」は読んでません。

 

 ただ、ネットでの評判はいいようですし、このブログでも紹介した「NHKスペシャル 又吉直樹 第二作への苦闘」を見て、すご〜く読みたくなってます。見た人も多いと思いますが、あれを見ると又吉直樹という人間の真摯さがよくわかるし、小説に向かう態度もすごいです。「新潮」の編集長がその才能に驚いていたことも印象的でした。

 

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