また、本の話をしてる

おすすめ本の紹介や書評、新刊案内など、本関連の最新ニュースを中心にお届けします。

【映像化】本日7月15日夕方、ドラマがスタート!獅子文六原作「悦ちゃん」

 というわけで、今日からです。去年、ちくま文庫から出て人気になった獅子文六の「悦ちゃん」がユースケ・サンタマリア主演でドラマになります。夕方6時5分からNHK総合で、全8回です。どんな話かっていうと、こんな話!

 

さえない作詞家の中年男に突然訪れた、 人生最大の「モテ期」。
・・実はそれは、亡き妻の忘れ形見、10歳のおてんば娘が仕組んだことだった!

 

 このおてんば娘が悦ちゃんなんですね。CMでよく見かける平尾菜々花ちゃんが演じています。他には門脇麦、石田ニコル、安藤玉恵などなど。この時間帯、前の「みをつくし料理帖」もおもしろかったのですが、今回も期待度大。原作も読みたいなぁ。

 

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【絵本/感想】たむらしげる「よるのおと」-青よ!青よ!青よ!青の中に音がある、その幸せよ!

 青よ!青よ!青よ!「よるのおと」の青の美しさよ。それはある夜の出来事。おじいちゃんの家にやって来た男の子が池の側を通って暖かい灯りがともる家にたどり着くまでの短い時間。いなかの町の夜のしじま。でも、耳を澄ましてみると、聞こえてくる、聞こえてくる。リリリリと虫の声が、クワックワッと蛙の声が、鹿たちがパチャパチャと水を飲む音が。さらに遠くにはシュシュッシュシュッと闇を抜けて走る機関車が…。

 

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【新刊案内】出る本、出た本、気になる新刊!  (2017.7/3週)

 出た本。獅子文六「胡椒息子」、出ました。ちくま文庫では7・8・9月と3か月連続で獅子文六作品が刊行されます。「胡椒息子」は彼の作品の中でも一番のイタズラ坊主が主人公。気になる、気になる!

 

 そして、出る本。エッセイスト石黒由紀子と画家&絵本作家ミロコマチコがタッグを組んだ「猫は、うれしかったことしか覚えていない」(7/12)、出ます。アマゾンの内容紹介がいいので、ここに引用してみますね。

 

ありがとう、猫たち。
今を生きることを教えてくれて。
「センパイコウハイ」シリーズのエッセイストと、『ねこまみれ帳』の画家による、くすっと笑えて、しみじみ沁みる、猫のはなし。

【「猫は、うれしかったことしか覚えていない」獣医師から聞いたその言葉は、以後、私の中に生き続けています。猫は、過ぎたことを引きずることなく、うれしかったことだけを積み上げて生きていくのです。(表題エッセイより)】


「センパイコウハイ」シリーズのエッセイスト・石黒由紀子と、『ねこまみれ帳』の画家・ミロコマチコが、文と絵で綴る、可愛くて、くすっと笑えて、しみじみ沁みる、「猫のはなし」。


「猫は、好きをおさえない」「猫は、まっすぐに表す」「猫は、落ち込まない」「猫は、誰かとくらべない」「猫は、考える前に動く」「猫は、命いっぱい生きている」……など、猫が教えてくれる、幸せのコツ。

 

 ううむ、これは読まなくちゃね。ミロコマチコの表紙いいなぁ。

 

◯ミロコマチコの他の本の感想はこちら

 

 

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【映像化】柴崎友香「寝ても覚めても」が東出昌大主演で映画に!

 野間文芸新人賞を受賞した柴崎友香の「寝ても覚めても」の映画化が決まりました。これはちょっと気になるなぁ。主演は東出昌大で一人二役に挑戦。ヒロインは「ソニー損保」のCMで人気の唐田えりか。5時間超の大作「ハッピーアワー」の濱口竜介が監督です。この映画、ロカルノ国際映画祭で主演女優4人が最優秀女優賞を受賞して話題になりましたね。「寝ても覚めても」の原作は読みました。ここに前のブログで書いた書評を再録してみますね。

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【ドラマ】注目の原作本は?2017夏ドラマおすすめはこれ!

 さて、夏ドラマ。見たいドラマは6本。まずは原作あり、から紹介しますね。TBS系火10の渡辺直美主演「カンナさーん!」。話題でしょうねぇ。どんな感じか、やっぱり見ちゃう。同名のコミックが原作です。コミックは全13巻。あぁ、深谷かほるさんって「夜廻り猫」の人だぁ。

 


 フジ系木10「セシルのもくろみ」は真木よう子主演で原作は唯川恵の同名小説です。読者モデルが一流モデルになっていくプロセスを描いた物語。吉瀬美智子、長谷川京子、板谷由夏と共演陣がなかなか。

 

 

 TBS系金10の「ハロー張りネズミ」は弘兼憲史の伝説のコミックが原作。瑛太、深田恭子、蒼井優、リリー・フランキー、山口智子ほかで、「モテキ」などの大根仁がゴールデンタイムのドラマで初脚本、初演出するのが話題。これは期待度高いぞ。

 

 

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【新刊案内】出る本、出た本、気になる新刊!  (2017.7/1-2週)

 さて、出た本。Twitterで人気になった燃え殻さん、糸井さんの「ほぼ日」でもおなじみの彼がcakesに書いた小説「ボクたちはみんな大人になれなかった」が出ました。アマゾンの紹介文は「あの頃の恋人より、好きな人に会えましたか?糸井重里、大根仁、小沢一敬、堀江貴文、会田誠、樋口毅宏、二村ヒトシ、せつな痛さに悶絶!」だって。ちょっと気になる。

 

 さらに、これも気になる歌舞伎の本「乙女のための歌舞伎手帖」。巳之助や米吉のインタビューも読みたいし、酒井順子や北村薫の歌舞伎エッセイ、「歌舞伎✕小説」の近藤史恵などのインタビューも気になる。表紙もいいぞ。

 

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【絵本/感想】ヨシタケシンスケ「つまんない つまんない」-つまんないか、つまんなくないか、それが問題だ

 破竹の勢い?のヨシタケシンスケの新作絵本。「う〜ん…なんか つまんない。」、主人公の男の子は急に思うのだった。おもちゃもつまらなければ、テレビもつまらない。お母さんに「つまんないんだけど。」って相談したら「…じぶんでなんとかしてちょうだい!」と軽くいなされてしまう。さてさて、どうする???


 しょうがないから「つまんない」についていろいろ考え始める男の子。「つまんない」には理由があるのか?「つまんない」にはパターンがあるのか?つまんなさそうな顔で「つまんない」を考えてる男の子が何だかやたらとおかしい。

 

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