さてさて、出た本。河出書房新社編集部『木皿泉 増補新版』出ました。増補新版だから前の版があるのですが、今回は最新小説「さざなみのよる」 刊行記念のロングインタビューなどが新たに入っているようです。このやり方、あまりいいとは思えないけれど、前のを買っていない脚本家・木皿泉ファンにはいいかも。
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さてさて、出た本。河出書房新社編集部『木皿泉 増補新版』出ました。増補新版だから前の版があるのですが、今回は最新小説「さざなみのよる」 刊行記念のロングインタビューなどが新たに入っているようです。このやり方、あまりいいとは思えないけれど、前のを買っていない脚本家・木皿泉ファンにはいいかも。
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おぉ、これはちょっと興奮!2017年本屋大賞第2位、第12回中央公論文芸賞、「王様のブランチ」ブックアワード2016大賞を受賞した森絵都さんの「みかづき」がドラマになります。NHKの土曜ドラマ枠での放送で2019年1月スタート予定!連続5回。
で、この原作、すごくおもしろいのですが、昭和36年から平成20年までの47年間の話でエピソードも多くて、とても5回じゃ収まらない。僕の書評では「ドラマでやるなら、朝ドラじゃダメ!大河ドラマでないと収まりきれないようなスケールの大きな話になっています」って書いてます。まぁ、朝ドラでもいいけど、それぐらいの話なんですよ。大丈夫か?
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デザイナーの佐藤オオキは、NHKの「プロフェショナル 仕事の流儀」や「課外授業 ようこそ先輩」などテレビにも何度か出ているので知ってる人も多いかもしれない。彼が創り出す日用品や家具などプロダクトデザインやアートっぽい作品はどれもすごくおおもしろいし、その発想力は飛び抜けている。
そんな佐藤オオキが作った初めての絵本がこれ。何といってもシンプルなのがいい。ヘンに凝っていないから分かりやすい。まずは、コップにコーヒーとミルクを入れてカフェオレを作るところから始まる。でもでも、スプーンがない。さて、どうする?どうしたら混ぜられる?いろいろな案が提示されるのだが、そこからもう「お~っ!」と思ってしまう。
これは一言でいうならば「発想の広げ方絵本」。何でもない一個のコップからでも、とんでもなくアイデアが広がっていく。その喜び!オオキさんが最後の「お父さん、お母さんへのメッセージ」でこんなことを言っている。
コップのような身のまわりにあるさりげないものでも、「目線」次第で無限に進化させることができるんです。
コップを見て、「これはふつうのコップだな」と思った瞬間に、アイデアは浮かばなくなります。
読んでいただくことで、日常を優しく疑い、そこから新たな発想を促す「デザイン目線」が身につくように考えました。
お子様が思いついた変なアイデアもどんどん歓迎してあげてください。だって、目線は「人と違う」ことが正解なのですから。
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さてさて、出る本。星野源「音楽の話をしよう」(6/27)がAERAムックから出ます。AERAに連載された対談のノーカット完全版。星野源、なんだかおもしろいからなぁ。しかも、ゲストがなかなか!表紙もいいぞ。読みたい。
細野晴臣/設楽統/吉野寿/神前暁/生田斗真/バカリズム/宮野真守/有村架純/古田新太/ディーン・フジオカ/野木亜紀子/小林直己
(敬称略、掲載順)
そして、飯嶋和一「星夜航行」(6/29)、久々の新作が上下2巻で出ます。沢瀬甚五郎という史料の中に埋もれていた実在の人物を主人公にした大長編。舞台は堺、薩摩、呂宋、そして…。飯嶋和一の小説は長くて、しかも、密度が濃いから読み終わった後ぐったりしちゃうのだけど、おもしろいからやっぱり読みたい。し、しかし、1巻が600ページ近くあるなぁ。ううむ。
原田マハ「暗幕のゲルニカ」(6/28)が文庫に。彼女のアート小説は大好きだけどこれはスリリングでスケールが大きい読み応えたっぷりの傑作。タイトルで分かるようにピカソの名画「ゲルニカ」をテーマにした物語です。未読の人はぜひ!
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わわわわわっ、と驚いた。6月29日、金原瑞人訳でサリンジャーの新しい作品集が発売されます。「このサンドイッチ、マヨネーズ忘れてる/ハプワース16、1924年」、ううむ。
新潮社のホームページにはほとんど情報がないのですが、新潮社出版部文芸のツイッターによると、収録されるのは全9編。「ハプワース16、1924年」は、「バナナフィッシュにうってつけの日(「ナイン・ストーリーズ」収録)」で自殺したシーモアが7歳の時に家族にあてて書いた手紙、というスタイルで書かれた中編小説のようで、一度、荒地出版の選集に収録されていたみたいです。この小説は、1965年に「ニューヨーカー」に掲載され、それ以降、サリンジャーは沈黙を守り続けました。
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短編「ハナレイ・ベイ」の映画化、そして、ラジオDJ初挑戦と最近話題が多い村上さんですが、マガジンハウスの「POPEYE」でのエッセイ連載が決まりました。7月9日発売の8月号からのスタートです。
内容は、村上さん自身のTシャツコレクション紹介がメインのようですが、村上さんのこと、話はいろいろと飛ぶのではないかと期待しています。初回の8月号はスペシャルとして巻頭にTシャツコレクションを掲載、村上さんのインタビューも載るようです。
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今年上半期の芥川賞、直木賞候補作が発表されました。さてさて、どれが選ばれるのでしょうか?候補作、まずは芥川賞から。
【芥川賞候補】
◯古谷田奈月「風下の朱」(早稲田文学初夏号)
◯高橋弘希「送り火」(文學界5月号)
◯北条裕子「美しい顔」(群像6月号)
◯町屋良平「しき」(文芸夏号)
◯松尾スズキ「もう『はい』としか言えない」(文學界3月号)
古谷田奈月さんは「無限の玄」で三島賞を受賞しています。「無限の玄」と候補作の「風下の朱」を1冊にした単行本が7月に出ます。松尾スズキさんは3度目のノミネート。こちらは今月末の発売。さてさて、どれがとるのか?
直木賞候補作は珍しく6作です。
【直木賞候補】
◯上田早夕里「破壊の王」
◯木下昌輝「宇喜多の楽士」
◯窪美澄「じっと手を見る」
◯島本理生「ファーストラヴ」
◯本城雅人「傍流の記者」
◯湊かなえ「未来」
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