「小さいおうち」で直木賞を受賞した中島京子の「長いお別れ」が来年映画になります。原作は読んでるのですが、認知症になった男とその家族の物語で、テーマのわりにはライトな感覚の小説なので映画化にはピッタリだと思います。
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「小さいおうち」で直木賞を受賞した中島京子の「長いお別れ」が来年映画になります。原作は読んでるのですが、認知症になった男とその家族の物語で、テーマのわりにはライトな感覚の小説なので映画化にはピッタリだと思います。
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これはまたまたうれしいニュース!まずは11月19日発売予定の「守り人」シリーズの新作、タイトルは「守り人外伝 風と行く者」。偕成社からハードカバー版と軽装版2種類が出ます。なんとシリーズ最大446ページの大長編。アマゾンからストーリーを引用してみますね。
つれあいのタンダとともに、久しぶりに草市を訪れたバルサは、若い頃に護衛をつとめ、忘れ得ぬ旅をしたサダン・タラム〈風の楽人〉たち と再会、その危機を救ったことで、再び、旅の護衛を頼まれる。 シャタ〈流水琴〉を奏で、異界への道を開くことができるサダン・タラム〈風の楽人〉の頭は、しかし、ある事情から、密かに狙われていたのだった。
ジグロの娘かもしれぬ、この若き頭を守って、ロタへと旅立つバルサ。 草原に響く〈風の楽人〉の歌に誘われて、バルサの心に過去と今とが交叉するとき、ロタ北部の歴史の闇に隠されていた秘密が、危険な刃となってよみがえる。
バルサの今と20年前が交錯する物語。え〜っと知ってる風な書き方をしてますが、すみません、このシリーズはドラマを見ただけで本は読んでないんです。ドラマ、おもしろかったけど、うむ。読みたい。
◯「守り人」シリーズのサイトで詳細や上橋さんのコメントも読めます
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さて、出た本。「宮部みゆき全一冊」、出てました。超ロングインタビューや未収録短編、エッセイ、作家生活&全作品年表などなど盛りだくさんの内容。ただこれは「小説新潮」2017年6月号を元に作られているので雑誌を持っている僕はちょっと二の足を踏む。どうしようかな?雑誌未読のファンは必携!
おぉぉ、と思ったのがコロナ・ブックスから出た「谷口ジロー 描くよろこび」。谷口さんが亡くなったのがいまだに信じられず、新作がひよっこり出るんじゃないかと今でも思う。アマゾンの内容紹介を読むと買わずにはいられない私です。
続きを読む谷口ジロー45年の画業と深層に迫る決定版。原画ギャラリー、武蔵野探訪、松本大洋が語る「線」、書斎&本棚解剖、文=萩尾望都ほか
漫画を文学にした「谷口ジロー」を知る永久保存版。2017年2月にこの世を去った漫画家・谷口ジロー。150を超える作品群は世界約20ヵ国で今もなお翻訳され続け、フランスをはじめとした欧州全土で絶大なる人気を得ている。谷口漫画が世界を魅了する理由は何か?私たちが知らない谷口ジローの魅力を解き明かす!
おぉぉ、候補5作のうちで一番気になっていた真藤順丈「宝島」が受賞。なんだか嬉しいです。真藤さん、パチパチパチ!なんで気になったかと言うと、アマゾンに掲載されていた新聞や雑誌の評がすごく熱かったからなんです。まずはその評を引用します。
★★★★★ この熱い息吹、この語りの身軽な舞いを堪能せよ。――野崎六助(日経新聞6/21夕刊)
叫びだしたくなるほど猛烈な歓喜と感謝があふれ出して止まらなくなった――宇田川拓也(本の雑誌7月号)
本書は真藤順丈の新たな代表作にして、今年のエンタメ小説界の台風の目だ――朝宮運河(ダ・ヴィンチニュース6/23配信)
圧倒的な傑作である、いつまでも長く読まれ愛される名作になるだろう。必読!――池上冬樹(小説現代6月号)
超弩級エンタテインメント大作。読みのがすなかれ――香山二三郎(週刊新潮6/28号)
読み始めたら最後、開いた頁はいつまでも閉じることができない――奥野修司(週刊文春7/5号)
とにかく全篇に籠められた熱量が圧倒的――千街晶之(週刊文春7/5号)
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恩田陸の傑作、直木賞と本屋大賞をW受賞した「蜜蜂と遠雷」の映画化が発表になりました。映像化されるといいな、と僕も思ってはいましたが、原作はピアノにかける若者たちの青春群像ではあるけれど、一番の評価ポイントはピアノ演奏を見事に文章化したこと。
舞台となる国際的なピアノコンテストでの参加者それぞれの個性的な演奏を映像でどう表現するか?ただの「音」の差だけじゃダメだと思うんですよね。だからとても難しい。監督・脚本は「愚行録」で高い評価を受けた石川慶。この俊英がどんな映画に仕上げるのかとても楽しみです。恩田さんがこんなコメントを出しているのでCINRA.NETから転載します。
正直に言うと、ずっと半信半疑であった。そもそも、この小説は絶対に小説でなければできないことをやろうと決心して書き始めたものだからだ。自分で設けたそのハードルの高さに、書いているあいだ何度始めたことを後悔したことか。苦労の甲斐あって、なんとか目標は達成できたと思う。だから、映画化の話があった時は、なんという無謀な人たちだろうとほとんど内心あきれていた。きっと難しいと思いますけど、やるのなら「映画でしかできないこと」をやってくださいね、とお願いした。口ではお願いしつつも、いくらなんでもこれを映像化する無謀さに気付き、そのうちきっとあきらめるだろうと思っていたのである。ところが、彼らはあきらめなかった。どんどんものすごいキャストが決まっていく。かくなる上は、と覚悟を決めた。完成した映画を観て、「参りました」と言う準備は今からできている。
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おぉぉぉぉ、これは見るぞ。録画するぞ。このブログでも何度も紹介している絵本作家のヨシタケシンスケさんが今夜23時25分から放送のTBS系「情熱大陸」に登場します。予告編はこちら!(追記10.23ー終了後再生できなくなったようです)
「情熱大陸」のサイトでも詳しく紹介されています。
サイトにも書いてありますが、ヨシタケさんは絵をすご〜〜く小さく描くんです。絵本にする時にはそれを拡大して使う。それだけでもなんだかおかしい。さらに、色をつけるのが苦手なので、色は他の人につけてもらってる。これもなんかヘンだなぁ。キャラクターがとてもおもしろいので皆さんぜひぜひ見てみてください。
追記 情熱大陸ヨシタケシンスケ編 見逃し配信リンクです。
10月28日22時59分まで
ヨシタケさん、11月2日発売の雑誌「MOE」の巻頭特集にも登場します。「ヨシタケシンスケ 好き?」と題されたこの特集、最新のロングインタビューや読者から寄せられた質問に答えるコーナー、大好きな洋書を本屋さんに買いに行く企画など盛りだくさん。ううむ、これは買っちゃいそう。
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『映画ドラえもん のび太の月面探査機』のティザービジュアル (C)藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2019
直木賞作家で「かがみの孤城」で今年の本屋大賞も受賞している辻村深月がなんと映画版ドラえもんの脚本を担当、というビッグニュースが。映画は来春3月1日公開の「映画ドラえもん のび太の月面探査記」。辻村さんは「ドラえもん」の大ファンで章タイトルをすべてひみつ道具の名前にするなどドラえもん愛にあふれた「凍りのくじら」という物語も書いている。それにしてもなんとスリリングな組み合わせ!どんな物語になるのだろう?
映画の特設サイトからストーリーを引用してみますね。
月面探査機が捉えた白い影が大ニュースに。のび太はそれを「月のウサギだ!」と主張するが、みんなから笑われてしまう…。そこでドラえもんのひみつ道具〈異説クラブメンバーズバッジ〉を使って月の裏側にウサギ王国を作ることに。そんなある日、のび太のクラスに、なぞの転校生がやってきた。
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