また、本の話をしてる

おすすめ本の紹介や書評・感想、出た本出る本など、本関連の最新ニュースを届けます。

■か行の作家

【書評】川上弘美「森へ行きましょう」-人間が愛おしく、人生がさらに興味深くなる。今年のマイベストに入る傑作!

森へ行きましょう posted with ヨメレバ 川上 弘美 日本経済新聞出版社 2017-10-11 Amazon 楽天ブックス これはもう圧倒的なおもしろさ!今年のマイベスト上位に必ず入る傑作だ。1966年に生まれた留津とルツの物語が交互に語られる。2人は両親の名も同じ、…

【映像化】木皿泉のラジオドラマ脚本集「道草」シリーズがテレビドラマに!9日・16日NHKBSプレミアムで

ON THE WAY COMEDY 道草 平田家の人々篇 (河出文庫) posted with ヨメレバ 木皿 泉 河出書房新社 2013-12-06 Amazon Kindle 楽天ブックス 年末にうれしいニュース!「すいか」「野ブタ、をプロデュース」「Q10」などの脚本家・木皿泉の伝説のラジオドラマが…

【BOOK NEWS】角田光代「源氏物語」、特設サイトがオープンしました!上巻9月12日発売

源氏物語 上 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集04) posted with ヨメレバ 角田光代 河出書房新社 2017-09-12 Amazon 池澤夏樹個人編集の「日本文学全集」から角田光代訳の「源氏物語」が出ることは前にもブログに書きましたが、特設サイトがオープンしました…

【書評】北村薫「八月の六日間」-アラフォー女子を山が救う!

八月の六日間 (角川文庫) posted with ヨメレバ 北村 薫 KADOKAWA/角川書店 2016-06-18 Amazon 楽天ブックス 北村薫の文体は独特だ。時々、知が勝ちすぎる物語もあるので、当然読者を選ぶ。そんな彼が山登りの小説を書いた。へぇ〜どんな感じだろうと思って…

【BOOK NEWS】上巻9月発売、角田光代「源氏物語」が気になる!気になる

源氏物語 上 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集04) posted with ヨメレバ 角田光代 河出書房新社 2017-09-12 Amazon 源氏物語 中 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集05) posted with ヨメレバ 角田 光代 河出書房新社 2018-03-13 Amazon 楽天ブックス 源氏物語 …

【BOOK NEWS】ネコメンタリー「角田光代とトト」17日深夜再放送!

今日も一日きみを見てた (角川文庫) posted with ヨメレバ 角田 光代 KADOKAWA 2017-06-17 Amazon Kindle 楽天ブックス 先日、「出る本、出た本」で、角田さんの猫エッセイ「今日も一日きみを見てた」が文庫になったことをお知らせしましたが、角田さんと愛…

【書評】窪美澄「やめるときも、すこやかなるときも」-変わることのない人間を見つめるその鋭くも優しいまなざし

やめるときも、すこやかなるときも posted with ヨメレバ 窪 美澄 集英社 2017-03-24 Amazon Kindle 楽天ブックス 主人公の男女に対して共感ももちろんあるのだけど強い反感もある。なぜなのか?それは彼らが持つ感情が自分の中にも間違いなくあるからだろう…

【BOOK NEWS】角田光代「対岸の彼女」のスピンオフ作品が無料公開!

対岸の彼女 (文春文庫) posted with ヨメレバ 角田 光代 文藝春秋 2007-10-10 Amazon Kindle 楽天ブックス 角田光代の直木賞受賞作品でドラマにもなった「対岸の彼女」のスピンオフ作品「私の灯台」全5話がネットで公開されています。 第1話だけは「ダ・ヴ…

【BOOK NEWS】川上未映子訊く、村上春樹語る「みみずくは黄昏に飛びたつ」4月27日発売!

みみずくは黄昏に飛びたつ posted with ヨメレバ 川上 未映子,村上 春樹 新潮社 2017-04-27 Amazon 楽天ブックス おぉ!これは「MONKEY」のvol.7に「優れたパーカッショニストは、いちばん大事な音を叩かない」というタイトルで掲載されて、すご〜〜〜くおも…

【ドラマ】木皿泉✕Perfume✕テレビ東京!スペシャルドラマ「パンセ」放送決定

いやいやいや、これはもう本の話なのかなんなのかよく分かりませんが、とにかくスゴい!放送は3月31日、4月1日の2夜連続、30分ドラマ2回、という感じです。 「パンセ」というのはフランス語で三色すみれのこと、3人の女性の物語です。木皿泉はいうまで…

【書評】窪美澄「すみなれたからだで」-生の実感を思う短編集、その先にある「寂しさ」が強く心に残る

すみなれたからだで posted with ヨメレバ 窪美澄 河出書房新社 2016-10-17 Amazon Kindle 楽天ブックス 8つの物語からなる短編集だ。様々な雑誌に掲載された物語を集めたもので個人的には既読のものもある。作者には珍しいタイプの小説もあるが、それぞれ…

【書評】川上弘美「大きな鳥にさらわれないよう」-地球の歴史を俯瞰しているような深くて大きな物語

連作短編ということでいいのだろうか。それぞれの物語はゆるやかに、しかし、緊密につながっている。この星の遠い遠い未来に始まって、さらに遠い遠い未来で終わる物語。人間由来よりも鼠由来やカンガルー由来、イルカ由来の子供たちが数多く工場で作られて…

【文学賞】泉鏡花文学賞に川上弘美「大きな鳥にさらわれないよう」

ふふふ、ちょうど昨日から読み始めたところでこのニュースはとてもうれしい。けっこう好評でしたからね。ボブ・ディラン、ノーベル文学賞も驚きだったけれど、川上弘美が泉鏡花文学賞、というのもかなりな出来事。っていうか、もっと前にとってもよかったの…

【映像化】角田光代「キッドナップ・ツアー」ドラマに!

キッドナップ・ツアー (新潮文庫) posted with ヨメレバ 角田 光代 新潮社 2003-06 Amazon Kindle 楽天ブックス 夏休みドラマ「キッドナップ・ツアー」はNHK総合で明日午後7時半からの放送です。え〜っと角田光代の原作は読んでないのだけど、別居中のお父…

【書評】窪美澄「アカガミ」-現代の若者に対する危機感と国が家族のカタチを決める怖さ

アカガミ posted with ヨメレバ 窪美澄 河出書房新社 2016-04-09 Amazon Kindle 楽天ブックス 舞台は2030年の日本。「異性の体を直に見たいとは思わない、触れてみようとは思わない」、そんな若者たちばかりになってしまったこの国。彼らは性だけではなく生…

【書評】北村薫「中野のお父さん」-ちょっと軽めの謎解きが楽しい安楽椅子探偵もの

中野のお父さん posted with ヨメレバ 北村 薫 文藝春秋 2015-09-12 Amazon 楽天ブックス 円紫さんシリーズ、ベッキーさんシリーズなどの推理作家北村薫の新しい名探偵シリーズ。探偵になるのは定年間近の高校の国語の先生、主人公である出版社の編集者田川…

【書評】片岡義男「コーヒーにドーナツ盤、黒いニットのタイ。」-彼の小説はすべて自伝で、すべて自伝ではない

コーヒーにドーナツ盤、黒いニットのタイ。片岡 義男 光文社 2016-02-18売り上げランキング : 20948Amazonで詳しく見る by G-Tools 片岡義男の小説を読むのって、何でこんなに気持ちがいいのだろう!選びぬかれたムダのない言葉、しっかりと自立した登場人物…

【書評】角田光代「坂の途中の家」-被告と補充裁判員、読者をも巻き込む魂の混沌!

坂の途中の家角田光代 朝日新聞出版 2016-01-07売り上げランキング : 2745Amazonで詳しく見る by G-Tools 早々ではあるけれど、間違いなくこれは今年のベスト候補だ。1人の母親が8ヵ月になる長女を浴槽に落として、赤ちゃんが死んだ。故意なのか事故なのか…

【書評】窪美澄「さよなら、ニルヴァーナ」-自分の中でうまく消化できなかった「少年A」の物語

さよなら、ニルヴァーナ窪 美澄 文藝春秋 2015-05-28売り上げランキング : 9257Amazonで詳しく見る by G-Tools 窪美澄は大好きなのだけど、この小説にはうまく入っていくことができなかった。1997年に起こった神戸の連続児童殺傷事件がモチーフになった物語…

【書評】川上弘美「水声」-家族とは?という問いと人ひとりの孤独の深さ

水声川上 弘美 文藝春秋 2014-09-30売り上げランキング : 253844Amazonで詳しく見る by G-Tools 様々な思いが立ち上ってくる不思議な小説だ。主人公である都がママが死んでから10年間無人だった家に弟の陵と戻って来るところから物語は始まる。彼女たちはそ…

【書評】北村薫「太宰治の辞書」-シリーズのおもしろさを再確認できる17年ぶりの新作

太宰治の辞書北村 薫 新潮社 2015-03-31売り上げランキング : 1968Amazonで詳しく見る by G-Tools いわゆる《私》シリーズ(円紫さんシリーズともいう)の最新作。実に17年ぶりの新作だ。一作目で大学生だった《私》はすでに結婚し、小さな出版社の編集者に…

【書評】小池真理子「千日のマリア」-そのすべてに「時の流れ」を強く感じる8つの物語

千日のマリア posted with ヨメレバ 小池 真理子 講談社 2015-02-18 Amazon 楽天ブックス 小池真理子は巧い。豊かで芳醇な味わいがあるその文章は、読む者を自然と彼女の物語世界に引きこんでいく。そして、その物語は、人間の魂をまるごと描くことで、読む…

【書評】角田光代「笹の舟で海をわたる」-疎開派世代の魂の在りようを描き、強く心を揺さぶる傑作!

笹の舟で海をわたる角田 光代 毎日新聞社 2014-09-12売り上げランキング : 21125Amazonで詳しく見る by G-Tools 「本の雑誌」昨年度ベストテンのNo.1。あの「本の雑誌」が角田光代のようなビッグネームを1位にしたこと、大絶賛であったことに驚いて読んで…

【書評】窪美澄「水やりはいつも深夜だけど」-強い共感と明日への勇気を与えてくれる家族の物語

水やりはいつも深夜だけど窪 美澄 KADOKAWA/角川書店 2014-11-14売り上げランキング : 2657Amazonで詳しく見る by G-Tools 同じ幼稚園に子どもを通わせている5つの家族の物語。窪美澄の小説は直接それを描いていなくても、根底にはいつも家や家族がある。夫…

【書評】片岡義男「ミッキーは谷中で六時三十分」-片岡義男、74歳でこんな小説書くなんて不良だっ!

ミッキーは谷中で六時三十分片岡 義男 講談社 2014-05-21売り上げランキング : 88886Amazonで詳しく見る by G-Tools 片岡義男っていくつかなぁ、と思って調べたら74歳だった。ううむ、不良だ。74にもなってこんな小説が書けるなんて絶対に不良だ。素晴らしい…

【書評】角田光代「平凡」-この物語には人生に対する肯定があり、希望がある

平凡角田 光代 新潮社 2014-05-30売り上げランキング : 48497Amazonで詳しく見る by G-Tools 6つの物語が収められた短篇集。これはきっと、今年のマイ・ベストに入るのではないか。人生の岐路を描いた物語はたくさんあるが、ここで描かれているのは、過去を…

【書評】川村元気「世界から猫が消えたなら」-少し我慢して読み続けてみよう!これは、軽くて深い物語

世界から猫が消えたなら川村 元気 マガジンハウス 2012-10-25売り上げランキング : 4930Amazonで詳しく見る by G-Tools 去年の話題作。タイトルが気に入っていて、読んでみたかった。しかし、最初から何だかガクッとくる。主人公である郵便配達員の彼は、頭…

【書評】窪美澄「よるのふくらみ」-1人の女に兄と弟。誰もがせつない。そして、苦しい

よるのふくらみ窪 美澄 新潮社 2014-02-21売り上げランキング : 5713Amazonで詳しく見る by G-Tools 6つの話からなる連作短編集。もちろんひとつの長編とも言えるのだがひとつひとつの話のクオリティがとても高い。主人公は3人。その3人が2話ずつ代わる…

【書評】越谷オサム「陽だまりの彼女」-致命的な軽くてリアリティのない会話

陽だまりの彼女 (新潮文庫)越谷 オサム 新潮社 2011-05-28売り上げランキング : 5461Amazonで詳しく見る by G-Tools 本を選ぶ嗅覚?っていうのにはけっこう自信がある。あまり「ハズレ」の本を買うことはない。で、「陽だまりの彼女」。実は買った動機がちょ…

【書評】角田光代「私のなかの彼女」-出会いの恐ろしさ、言葉の恐ろしさを描いてスゴい小説

私のなかの彼女角田 光代 新潮社 2013-11-29売り上げランキング : 4108Amazonで詳しく見る by G-Tools ある出会いが一人の女性の人生を変えた。主人公の和歌は18歳の時に大学で出会った仙太郎と交際を続けている。彼は学生の頃からアーティストとして雑誌…