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【アート】「有元利夫 絵を描く楽しさ」-平易さの中の奥深さ!双子のように生きたといわれる妻の回想部分も印象的

 

有元利夫 絵を描く楽しさ (とんぼの本) 有元利夫 絵を描く楽しさ (とんぼの本)
有元 利夫 有元 容子 山崎 省三

新潮社 2006-09-21
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 現在、東京都庭園美術館で没後25年の展覧会が開催されている有元利

夫。開催が決まった時にこの本をちょっとだけ紹介したが、改めて。

 

 「とんぼの本」シリーズのこの一冊は有元利夫ファンにはたまらない。

ファンではなくても、絵が好きな人には読むことをおすすめしたい。様

々なことが書いてあるが、有元さんが自らの作品やその製作プロセスを

引き合いに出しながら語る美術論、絵画論は、すごく平易だ。評論家に

しても画家にしても、なんだかやたらと難しい言葉を使って語る人が多

い中で、彼の言葉はす~っと心に届く。しかも、深い。そして、納得が

できる。普通の言葉を使って大切なことをきちんと語れるのだからスゴ

いのだ。

 

 この本が出されたのは、生誕60年、没後21年の時。38歳、画業10年

足らずで亡くなってから今年で四半世紀が過ぎた。25年であの素晴らし

い絵がどのように変化し、新たな展開を生んだのか…。思ってみてもし

かたがないことをついつい考えてしまう。

 

 双子のように生きた、といわれる容子夫人の回想の部分も印象深い。

芸大では音楽部のリコーダーの授業まで受けていたこと。「容子は俺が

死んでから描けばいいじゃない」と言われたこと。有元の伴奏をするた

めにチェロを習いに行ったこと。古い額縁を買ってそれにあわせて絵を

描いていたこと、などなど。絵はもちろん、立体や素描、好きだった品

々などの写真も多く収められていて、何度も見てしまう。庭園美術館×

有元という組み合わせは本当に魅力的。展覧会を見る前にこの本を読ん

でおけば、さらに興味が深まると思う。

 

               ◯ ◯

 

2010.7.28 宮部みゆきの「小暮写眞館」を読み終え、朝井リョウ「桐

島、部活やめるってよ」を読み始める。これはとにかくタイトルがうま

い。タイトルだけでプラス何万部って感じ、表紙の写真もいいのよね。

 

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