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【書評】E・アニー・プルー「シッピング・ニュース」-登場人物のキャラクターと厳しい自然を活写する作者の筆力が魅力

 

シッピング・ニュース (集英社文庫) シッピング・ニュース (集英社文庫)
E・アニー・プルー 上岡 伸雄

集英社 2002-02-20
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おすすめ平均

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 ラッセ・ハルストレム監督が2001年に映画化した「シッピング・ニュ

ース」、いや、ショッピングじゃないですよ、シッピング!「港湾ニュ

ース」とでも訳せばいいのか。原作もかなり有名で94年のピュリッツア

ー賞を受賞している。

 

 ニューヨークに住む二流の新聞記者が妻に先立たれ、二人の娘と叔母

と共に、先祖が住んでいたニューファンドランドに移り住み、人生をや

り直す、という話だ。クオイルという主人公が、この土地の新聞「ギャ

ミーバード」で担当することになったのが、シッピング(港湾)ニュー

スなのだ。この小説の魅力は、新聞社の同僚をはじめとする登場人物の

キャラクターとニューファンドランドの厳しい自然、それを見事に活写

する、女流作家E・アニー・プルーの筆力だ。

 

 物語全体でなにか大きな出来事が起こるわけではない。様々な小さな

出来事の積み重ねの中で、クオイルは劣等感を払拭し、自信を取り戻し、

子供との関係を修復し、本当の愛を知る。それを可能にしたのが、雪に

閉ざされた、けっして豊かではないニューファンドランドという土地な

のだ。厳しい自然に文句を言いながらも、けっしてユーモアを忘れず、

クオイル一家に対しても優しい土地の人々が素晴らしく、本当に愛おし

くなってくる。これはまさにハルストレムの世界。映画も非常に良かっ

たので、本を読んだら映像でもぜひどうぞ。

 

シッピング・ニュース 特別版 [DVD]
B000068P82

               ◯ ◯

 

2010.8.11 台風4号は日本海から東北に進むコースのようだ。今日は

とても蒸し暑い。今読んでる「はやぶさの大冒険」、やっぱりおもしろ

い。知らないことがいっぱいあってドキドキしちゃう。

 

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