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【書評】山田詠美「無銭優雅」-42歳の男女が繰り広げる高校生のような恋、さて、結末は?

 

無銭優雅 (幻冬舎文庫) 無銭優雅 (幻冬舎文庫)
山田 詠美

幻冬舎 2009-08
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 これはまさに魂の自由度を測るような小説である。「心中する前の日の心持ちでつき合って行かないか?」なんてバカ言って、慈雨と栄、42歳同士のカップルが誕生する。この恋が自由奔放というか、高校生みたな恋で、本当におかしい。人によっては「こんな42歳、ないでしょ?」とか「ほ~んとしょーもないやつら!」などと思うだろうが、人間、42歳でもこんなもの。いや、50歳でも60歳でもこんなものなのである。ただ、常識だとか社会だとか、なんだかんだの鎧を着てる人には、こういう「けーはくカップル」は理解し難い、というか、理解したくないのだ。となると、この小説も「くだらねぇ~~」、ってことになるのかも。

 

 さて、山田詠美、である。何もかもわかってるこの作者は、わかってることをいいことにはねる、はねる、はねる!魂もとんじゃってるし、文章もとんじゃってる!調子に乗ってちょっと筆が滑ってるベタなところもあるけれど、それもご愛嬌!!

 

 そして、ラスト。いろいろあってもやっぱりこの2人は、42歳のバカップル(古い!)。なんともググッと来る結末が待っている。舞台は西荻、そして、吉祥寺。恋は中央線でしろ!だって。魂がすっきりしゃっきりしてくるような快作。さて、あなたの魂の自由度は??

 

               

 2010.8.27 僕はもう四半世紀ぐらいフリーのコピーライターなのだけど、フリーったってフリーじゃない。特に仕事が少ない時はすご~~くフリーじゃない、と感じたりするのだ。

 

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