また、本の話をしてる

おすすめ本の紹介や書評・感想、出た本出る本など、本関連の最新ニュースを届けます。

【書評】ジェフリー・ディーヴァー「ウォッチメイカー」-このスピード感とエンタティンメント性は彼ならでは







ウォッチメイカー〈上〉 (文春文庫) ウォッチメイカー〈上〉 (文春文庫)
ジェフリー ディーヴァー Jeffery Deaver

文藝春秋 2010-11-10
売り上げランキング : 2736

Amazonで詳しく見る by G-Tools
ウォッチメイカー〈下〉 (文春文庫) ウォッチメイカー〈下〉 (文春文庫)
ジェフリー ディーヴァー Jeffery Deaver

文藝春秋 2010-11-10
売り上げランキング : 2735

Amazonで詳しく見る by G-Tools

 お~「ウォッチメイカー」文庫化。それにしてもこの表紙はスゴいな。上巻は「ウォッチ」、下巻は「メイカー」がド~ン。まぁ、こういうデザインがないわけじゃないが。さて、この小説、「ボーン・コレクター」が第1作であるリンカーン・ライムシリーズの7作目で2007年度のミステリー各賞を総なめした傑作だ。僕は単行本で読んだ。

 

 シリーズ7作目だから当然といえば当然だが、この物語、車イスの元ニューヨーク市警科学捜査本部長リンカーン・ライムをはじめライム組各人の人物の造形が素晴らしい。これだけキャラが立っていれば、物語も動かしやすいよなぁ。その中でも、鑑識捜査官としてライムの手となり足となるアメリア・サックス、今回、助っ人的に登場する人間ウソ発見器、キネシクスの専門家であるキャサリン・ダンスの個性が際立っている。

 

 そして、今回の殺人者"ウォッチメイカー"、残忍な手口と現場にアンティークの時計を残す謎めいた行動、敵役としての存在感もなかなかのものだ。冒頭で起こる2件の殺人事件、それが連続殺人へと発展していきライムたちが動き出すのだが、後半はドンデン返しに次ぐドンデン返しで、ラストは驚くべき事件の真相が明らかになる。このスピード感とエンタティンメント性はディーヴァーならでは。ここまでドンデンしちゃうと軽さを感じたりもするのだが、それも許されちゃうような楽しさがある。

 

 事件の後日談的な第4部が何ともいい感じで後味もとてもいい。未読の人はぜひ!これを読んだらまたまた今年のベストテンをにぎわせそうな新作「ロードサイド・クロス」にいくか、1作目「ボーン・コレクター」から始めるか、年末年始のお楽しみにはぴったりかも。

 

  

2010.11.11 午前中に講談社から村上龍の「歌うクジラ」上下が届いてビックリ。そうか講談社のメールのアレが当たったんだ。きゃ~うれしい。買おうと思ってたのに。ふふふ。さらにこれまた講談社から来年1月発売の読者モニター本まで届く。なはははは。講談社、えらいっ!

 

◎応援クリックよろしくお願いします。他の本の情報もここからどうぞ!

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ 

人気ブログランキングへ