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【コミック/感想】花輪和一「刑務所の中」-刑務所の飯は予想以上に豪華である。ラーメンあり豚カツあり…う~む

 あなたは刑務所に入る予定はないですか?ない人もある人もこれは一読をおすすめ。花輪和一のコミック『刑務所の中』。発刊当時(2000年)かなり話題になり、映画化もされた名作だ。

 

 趣味のモデルガン収集が高じた拳銃の不法所持で3年の実刑判決を受けた作者が描く、拘置所&刑務所生活。いいなぁ~、いいなぁ。いやいやマンガのこと。花輪さんの絵のタッチは味があってたまらない。初出は「ガロ」から独立した編集者たちが始めた青林工藝舍の雑誌「アックス」なので、そっち系。絶対にクセになる絵だ。「刑務所の中」がいいのはすべてが淡々と描かれていること。官憲への批判があるわけでも、「早く出たい!」というような熱い思いがあふれてるわけでもない。刑務所での生活とその諸々が多少の物語を交え描かれているだけ。

 

 とはいえ、その描写は細部までこと細かで、作者の記憶力と表現力には本当に驚かされる。そして、ちょっと不思議な彼自身のつぶやきも心に残る。ところどころに出てくる太った豚のイメージが、作者の思いのすべてなのかもしれない。それにしても、刑務所の飯は予想以上に豪華である。ラーメンあり豚カツあり…う~~~む。

 

 続編として「刑務所の前」1、2、3があるのを今知った。そうかぁ、これは読まないわけにはいかないなぁ。

 

 

2010.12.15 こんにちは!水嶋ヒロです。え~と、いやいや、大変ですね。アマゾンのレビューなんてすごいことになってます。読むかなぁこの小説。他人の評には影響されたくないけれど…どうしようかなぁ。

 

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