では、出た本。村上春樹「女のいない男たち」。大騒動の中、出ました。最近のこのフィーバー(古いっ)ぶりは、なんだかなぁ。ま、いいけど。森絵都「ラン」も気になる一冊。家族を事故で失った1人の青年の話だが、一度、理論社から出て文庫にもなっている。加筆修正されたらしいのだが。文庫化が一冊。このブログでも紹介した山田太一の「空也上人がいた」が朝日文庫に。作者が「もう願い事もいくらも果せない齢になり、あと一つだけ小説を書いておきたかった。二十代の青年が語る七十代にならなければ書けなかった物語である」と書いている。山田太一最後かもしれない小説だ。僕は大好き。おっ、解説が角田光代。
出る本をひとつ。原田マハの「太陽の棘」(4/21)。キュレーターであった彼女が書くアートの物語が好きだ。今回は史実を元に描かれた沖縄とアメリカ、海を越えた2枚の肖像画の話だ。おぉ、いいぞ。これはぜひ読もう。
◯村上春樹のその他の本の書評や情報はこちら。
◯「空也上人がいた」を含む山田太一の本の書評はこちら。
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女のいない男たち 村上 春樹 |
ラン 森 絵都 |
空也上人がいた (朝日文庫) 山田太一 |
太陽の棘(とげ) 原田 マハ |
2014.4.20 今日は何だか肌寒い。吉祥寺は駅ビルのオープンが迫り、イベントも色々あって浮足立ってます。読書はショーン・タン「見知らぬ国のスケッチ」。
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