このコーナー、またまた久しぶりになってしまった。では、出た本、とんぼの本から出た「石井桃子のことば」が気になる。編集者、翻訳家、作家として大きな足跡を残した彼女の言葉に耳を傾けたい。窪美澄、千早茜など5人の作家による略奪愛をテーマにした恋愛官能小説集「きみのために棘を生やすの」。窪美澄ファンとしてはこれはぜひ読まねば。
気になる文庫化も続々。太宰治賞、三島由紀夫賞を受賞した今村夏子のデビュー作「こちらあみ子」が文庫に。書き下ろし短編「チズさん」が収録されてるのはうれしい。宮部みゆき「お文の影」は単行本「ばんば憑き」の改題。アマゾンなどの内容紹介にもそのことが記されていない。角川書店の良識を疑う。改題する必要はないわけで、宮部みゆき自身にも問題あり。好きな作家なのでガッカリした。これ積ん読になってるのでまだ読んでないけれど、小説自体はおもしろいはず。
朝井リョウ「星やどりの声」も文庫に。このブログでも紹介たが、生まれ変わる家族を描いてこの小説は見事。朝井リョウは本当にうまいです。ぜひ!
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石井桃子のことば (とんぼの本) 中川 李枝子 松岡 享子他 |
きみのために棘を生やすの 窪 美澄 窪 美澄 彩瀬 まる 花房 観音 宮木 あや子 千早 茜 |
こちらあみ子 (ちくま文庫) 今村 夏子 |
お文の影 (角川文庫) 宮部 みゆき |
星やどりの声 (角川文庫) 朝井 リョウ |
2014.6.22 というわけで、ワールドカップは2連敗。他の試合も見ているが日本の2戦が一番つまんない。やれやれ。コロンビア戦、心躍る試合を!読書は逢坂剛「百舌の叫ぶ夜」。
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