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【BOOK NEWS】「ソロモンの偽証」特別書き下ろし問題に物申す!!

 前回チラッと触れた「ソロモンの偽証 第3部」の文庫化ですが、もう皆さんも御存知かもしれませんが、最終巻となる下巻の最後に主人公の一人、藤野涼子の20年後を描く中編「負の方程式」っていうのが付いてるらしいんですよ。「文庫版特別書き下ろし150枚」だって。

 

 これ、既読の人は絶対に読みたいですよね。でも、そのためにはこの下巻だけを買わなくちゃいけない。どうなんでしょ?こういうこと言うと文庫を買う人は怒るかもしれないけれど、単行本で買う人の方が作者の新刊を楽しみにしていて、新作が出たらすぐに買いたい!って人が多いんじゃないのかなぁ。いくら文庫を売るためとはいえ、そういう人々のことを無視して、誰もが読みたい書き下ろしを付けちゃうのって、何だかなぁ、って僕は思います。それなら、150枚は短いのかもしれないけれど、文庫1冊で出しちゃう。それの方がまだいい。新潮社が太っ腹なら、無料で本屋さんに置いちゃう、とか。やりようはいろいろあると思う。

 

 宮部みゆきは大好きな作家で個人的な評価も高い。見聞きした感じでもいい人だと思う。でも、「ばんば憑き」を文庫の時に勝手に「お文の影」に改題して、しかもそれをはっきりうたうことをしないで、顰蹙を買ったり(アマゾンレビューを見てください)、首をかしげることが多い。いや、それは出版社がやってることと言われれば確かにそうなのだけれど、作家ならきちんとそのあたりのことにも意見を言って欲しい。ペーペーの作家じゃないんだから。

 

 で、僕はどうするか。文句言って買わないのか。う〜ん、読みたいんだよねぇ。買いそう。やれやれ…。

 

◯「ソロモンの偽証」特設サイトもあった。

 

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