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【絵本/感想】ヨシタケシンスケ「りゆうがあります」-どんなことにもりゆうはある。傑作!言い訳ヘリクツ絵本

 このブログでもいろいろ紹介しているヨシタケシンスケの3冊めの絵本。いやぁ、この人は相変わらずおもしろい。これは何と言えばいいのかなぁ「言い訳ヘリクツ絵本」とでも言うのかな。

 

 「ぼくは ハナを ほじる クセが ある」、お行儀が悪いとお母さんに怒られちゃうのだが「ぼく」は考えるのだ。「ちゃんとした りゆうがあれば ハナを ほじっても いいんじゃないだろうか」と。で、考えた、考えた。その「りゆう」とは?ハナの奥にスイッチがあって、それを押すことでみんなを楽しい気持ちにさせるウキウキビームがでるのだ、と。おぉ!名回答!と思ったらかあさんは言うのであった。「それなら おかあさんは もうじゅうぶんたのしいから ウキウキビームは これいじょうださないでくれる?」……完敗。

 

 同じようにツメを噛んだり、貧乏ゆすりをしたり、ご飯をこぼしたり、ベッドの上でピョンピョンする「りゆう」が語られる。もちろんこの理由は愉快でワハハなのだけど、おかあさんは動じない。このおかあさんのキャラが素晴らしい。たまらんぞ。そして、ラスト。僕が反撃に出る。おかあさんはいつも髪の毛をいじってるけれど、どんな「りゆう」があるのかと。フフフ、答えはもちろんヒミツだけど、うまいっ。そして、この終わり方、やるねぇやるねぇ、ヨシタケシンスケ!スキッ!

 

◯ヨシタケシンスケのその他の本の書評等はこちら

  

2015.4.30 というわけでゴールデンウィークは始まってるのでしょうか。あまり関係ない。読書は又吉直樹「火花」が終わりそう。

 

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