9月10日発売予定の村上春樹「職業としての小説家」、なんと紀伊國屋書店が初刷10万のうち9万冊を買い切ったらしい。最初は、その9万を紀伊國屋書店が独占販売するのかと思い、えええええっ、と驚いたのだが、そういうことではないらしい。
一番の目的は「対ネット書店」。こまかいことは下のリンクを見てもらいたいのですが、「注目の新刊書をリアル書店に広く行きわたらせ、国内の書店が一丸となって販売する」ということらしいです。だから、他のリアル書店にはちゃんと配本されます。
この春樹本、雑誌「MONKEY」で連載していた「村上春樹私的講演録」を下敷きに150枚の書き下ろしを加えたもので、創作のこと、小説家としての人生、文学賞のこと、日本という国についてなど彼自身の思いが綴られたもので、話題になるのは間違いなし。僕も買う、なぁ。
というわけで、紀伊國屋書店のこの試み、どういう結果を生み出し、どういう未来へとつながっていくのか、かなり気になるところです。
ところで、2010年の雑誌「考える人」夏号に掲載された「村上春樹ロングインタビュー」は単行本にならないのかな。これも彼の肉声が伝わるいいインタビューだったのに。聞き手は当時の編集長で今は小説家の松家仁之。あっ、まだアマゾンで売ってる。これは必読!!!
◯村上春樹の他の本のレビューはこちら
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