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【コミック/感想】久住昌之×谷口ジロー「孤独のグルメ2」-一人飯の微妙な楽しさがたまらない!

 18年ぶりの2である。全13作すべて新作!不思議なのはドラマにもなっていてネタもたくさんあって、累計80万部の人気作なのになぜ続編までこんなにかかったのか??谷口さんが忙しかったのかなぁ。謎…。

 

 で、もう最初の静岡青葉横丁の汁おでんから心を奪われる。そうかぁ、汁おでんってこういうのかぁ。なんだかうまそう。さらに、ドンドンと読み進めていくうちに「孤独のグルメ」のおもしろさを再確認していく。一人飯の微妙な楽しさがいい。主人公井之頭五郎氏の大食ぶりがいい。食いながらのつぶやきに味があるのがいい。

 

 で、五郎氏、一冊目でも喧嘩したのだが、またまたやっちゃう。部下に酒を無理強いしてる上司に「やめなさいよ」と一声。「人生には…大嫌いなものを黙って食べなきゃならない時もある」「だけど食うのは自分で決めること 他人にその自由を奪う権利はない」とタンカをきる。この後、追いかけてきたこの上司を投げ飛ばしちゃうのだ。ははははっ、パチパチパチ。この一編は三鷹のお茶漬け屋が舞台で小津安二郎の「お茶漬けの味」がからんでいるのだが、映画のセリフ「気安いのが好きなんだ」、は、まさに孤独のグルメのテーマではないか。ドラマもいいけど、やっぱコミックがいいな。鳥取のスラーメン、食べたいなぁ。

                           

 

◯谷口ジローの他のコミックの感想はこちらから

 

2015.12.2 師走です。中途半端な仕事が多くて落ち着かない気分。読書は小川洋子「琥珀のまたたき」。今年中に読みたい本がたくさんある。

 

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