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【エッセイ】「ラオスにいったい何があるというんですか?」-アイスランドいいぞ!でも少し物足りない紀行文集

 

 20年ほどの間にいくつかの雑誌のために書いたものをまとめた村上

春樹の紀行文集。出てすぐ買ったが小説最優先なので手に取るのが遅く

なってしまった。ここにはボストン2編、アイスランド、オレゴン州と

メイン州のポートランド、ギリシャのミコノス島とスペッツェス島、ニ

ューヨークのジャズ・クラブ、フィンランド、ラオス、イタリアのトス

カナ、熊本県という全10編が収録されている。以前暮らしていた土地、

初めての土地、それほど行きたくなかった場所などなど村上さんの気分

にも温度差がある。

 

 一番面白かったのはアイスランドかな。英語が通じる国だけど日本で

いうと「源氏物語」の時代と同じ言葉がそのまま現役のアイスランド語

として使われていることとか、パフィンという名物鳥の話とか、国中温

泉だらけだとか。アイスランド、なんだか行ってみたい。

 

 でもなぁ、村上春樹の紀行エッセイはすこぶるおもしろいと皆に言っ

て「遠い太鼓」とか「雨天炎天」とか「辺境・近境」とか名作を勧めて

きた僕としては、これはなんだか物足りない。一つの要因として日航の

ファーストクラス向け機内誌に連載されたものがほとんど、ということ

もあるかもしれない。とっとことっとこと文章は進んであまり脱線もし

ないし、いつもの軽妙洒脱さ、愉快なレトリックやユーモアも不足して

いる。スルスルと読みやすいけれど心に残らない感じ。写真も、ここ写

真でみたいよなぁ、というところになくてガッカリ。というわけでちょ

っと期待はずれの一冊。(No.362)

 

※Kindle(ある場合)や楽天ブックスにも対応できるようになりました。

よろしく!

 

というわけで、こちら、おすすめ!

 

◯村上春樹のその他の本の書評はこちら

  

            ◯ ◯

 

2016.6.9 昨夜、また少し胃の調子がおかしかった。朝には治る。そ

れにしても舛添氏、いいかげんにしろよ。読書は北村薫「中野のお父さ

ん」。

 

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