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【絵本/感想】鈴木康広「ぼくのにゃんた」-言葉遊びも楽しい、絵もきれい、でもそれだけじゃない!!

 あぁ、驚いた。鈴木康広っていう人は人気の現代アーティストだし、その絵本だからどれだけアートしてるのか、と思ったら…。これがなんと言葉遊び満載のちょっとゆるめの猫絵本でした。

 

 で、その言葉遊びも半端なものじゃないのです。主人公のにゃんたはちょっと変わった猫でいつも何かに変身してる。

 

にゃべ、とか、まにゃいた、とか、

 

バニャニャやキャッツカレー(カツカレーね)

 

ニャッフルに、ドーニャツ

 

ネコタイや、ニャイホン、さらには…  

 

 とまぁ、見事なまでの遊びっぷり。あぁ、スゴイなぁ、こーゆー絵本なんだな、と思いながら読み進めていくと…にゃんたが突然、いなくなっちゃうのです。「ぼく」は一生懸命探すのだけど… 。    

 

 この絵本は言葉遊びだけの本でも流行りのネコの本でもありませんでした。身近にいることが当たり前になっているそんな存在の大切さに気がつく物語。これはやっぱり鈴木さんがアートで目指すところと共通点があるような気がします。特色3色を使った優しいカラーがいいな。そしてさすがの猫線、あ、違った描線。表紙もなかなかいいでしょ?

 

◯鈴木さんのホームページと「NAVERまとめ」のページ。

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