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また、本の話をしてる

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【書評】ヨシタケシンスケ「なつみはなんにでもなれる」-すごいんです、いやいやホントにすごいんです!!

 いやぁ、驚いた驚いた。すごいぞ!すごいぞ!これは僕の中では「もうぬげない」や「このあとどうしちゃおう」よりすごい絵本です。こんなことヨシタケさんじゃないと絶対に思いつかない。まいったなぁ、ほんとまいった。

 

 で、何がそんなにすごいの?え〜っとですね、この絵本はまさにタイトル通りの話です。なつみって女の子がいましてね、ある夜、突然言うんです。「おかーさん!なつみはね、すごくいいことおもいついたよ!」って。もう寝る時間なんでお母さんは迷惑そう。「え?また?」、ってことはなつみちゃん、いろいろ思いついていろいろやってお母さんを困らせてるんですね。で、何を思いついたかというと「なつみがなにかのマネをして、おかあさんがあてるゲームだよ!」、なるほど。なつみは早速第一問を始めちゃいます。「コレ、なーんだ?!」、頭にみかんを乗せて手を変なカッコに曲げてるなつみ。「んー?なにかのおどり?とお母さん。ページをめくるとなつみの答え、「ちがうよ!」「◯◯◯だよ!」。◯◯◯は読む人の楽しみのために伏せときますね。え〜っと、この繰り返しです。なつみがいろんなカッコして、お母さんが当てる。まぁ、当たんないですけどね。ね〜〜〜〜〜〜すごいでしょ。すごいでしょ。

 

 えっ、何がすごいのか?って。すごいんですよ。絵本のベーシックなスタイルとして動物だとか果物だとか街の様子とかが描かれていて、それを見て子どもたちが「パンダさんだぁ」「バナナ!」「ブーブー、ブーブー」とか指をさす。お母さんも「これなんだ?」と問いかける。そういう認識絵本というのかわかんないですが、シンプルな絵本がありますよね。この絵本でヨシタケさんは、それを見事に裏返しちゃってる。裏返したか表返したか、宙返りしたかよくわかりませんが認識の前に想像があるんです。大体、こういうの普通、絵本にしませんって。うううううううううむ…。

 

 このなつみの変身、後半になるほどシュールになります。そしてラストの見事な着地。なつみもお母さんもサイコーです。で、これはもちろん子供と一緒に楽しんでもいいし、大人がこっそり読んでもいい。お正月の団欒にもぴったり!あ〜ヨシタケシンスケの快進撃はまだまだ続きそう。期待っ!

◯ヨシタケシンスケの他の本の書評はこちらから(旧ブログより)

ヨシタケシンスケ no.171

 

 2016.12.28 仕事は何とか納まったみたい。新年早々忙しいけれど。読書は森絵都「みかづき」、ううむ、今年中には読み終わりそうにない。

 

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