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【絵本/感想】ヨシタケシンスケ「つまんない つまんない」-つまんないか、つまんなくないか、それが問題だ

 破竹の勢い?のヨシタケシンスケの新作絵本。「う〜ん…なんか つまんない。」、主人公の男の子は急に思うのだった。おもちゃもつまらなければ、テレビもつまらない。お母さんに「つまんないんだけど。」って相談したら「…じぶんでなんとかしてちょうだい!」と軽くいなされてしまう。さてさて、どうする???


 しょうがないから「つまんない」についていろいろ考え始める男の子。「つまんない」には理由があるのか?「つまんない」にはパターンがあるのか?つまんなさそうな顔で「つまんない」を考えてる男の子が何だかやたらとおかしい。

 

  そして、これからがヨシタケシンスケワールド!ピュッと答えにたどり着くのではなくて、曲がったりくねったりしながら答えを探し続ける。その曲がり方くねり方がやたらとおかしいのだ。「つまんない」って言葉を考えた人のことを思ったり、何歳が一番つまんないんだろう、って考えたり。


 ラスト!これもまたヨシタケシンスケらしくてフフフと笑う。教育的じゃない予定調和的じゃない終わり方がいいよなぁ。「つまんない つまんない」って、あぁぁぁぁ、ホントに「おもしろい おもしろい」。ってこれこそまさに予定調和的感想じゃないか(笑)。あ〜〜つまんないっっっ!!

 

◯これまでのヨシタケシンスケ作品の感想や情報はこちら

 

 2017.6.30  関東地方、来週にはつゆが明けるかもしれないって本当でしょうか?やめてください(暑いの苦手)。読書は原田マハ「リーチ先生」。

 

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