また、本の話をしてる

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【新刊案内】出る本、出た本、気になる新刊!  (2018.7/2週)

 出た本。文庫化が2冊。村田沙耶香「消滅世界」が文庫になりました。「コンビニ人間」以前の作品ですが、村田沙耶香のスゴさが分かるパラレルワールド小説。これはぜひぜひ!僕の感想はこちら。

 

 

 もう1冊の文庫化は絲山秋子の「薄情」、高崎を舞台に地方都市に生きる若者を描いた傑作小説。絲山ワールドが横溢している大好きな作品。いいなぁ。感想はこちら。

 

okuubook.hatenadiary.jp

 

 出る本、先日新刊小説が出たばかりの原田宗典、「やや黄色い熱をおびた旅人」(7/11)出ます。これは2007年に大谷亮介の壱組印で同名の芝居になっているのだけど、この戯曲の元になった旅を描いた長編小説、ということなのかな?昨年、岩波書店のホームページで連載されたもの。ちょっと気になる!

 

 

 さらに、今年の三島由紀夫賞受賞作品と芥川賞ノミネート作品のカップリング、古谷田奈月(こやたなつき)の「無限の玄/風下の朱」(7/12)出ます。芥川賞の発表は18日、取っちゃう可能性もあるので、もう少し発売を待った方がいいような気もするけどなぁ。とにかく強力な1冊。読みたいぞ!!

 

 そして「ヨシタケシンスケ・さく 伊藤亜紗・そうだん」と表紙にクレジットがある「みえるとか みえないとか」(7/12)、アマゾンの紹介はこんな感じ。

 

宇宙飛行士のぼくが降り立ったのは、なんと目が3つあるひとの星。普通にしているだけなのに、「後ろが見えないなんてかわいそう」とか「後ろが見えないのに歩けるなんてすごい」とか言われて、なんか変な感じ。ぼくはそこで、目の見えない人に話しかけてみる。目の見えない人が「見る」世界は、ぼくとは大きく違っていた!

 

   伊藤さんは「目の見えない人は世界をどう見ているのか」という著書もある東京工業大学リベラルアーツ研究教育院准教授の方。見えない人の世界をヨシタケさんがどう描くのか、とても気になる一冊。ぜひ読みたい!!表紙がかわいいぞ。

 

 

◯これまでの「出る本、出た本」はこちらから


 

2018.7.9 西日本豪雨、大きな被害に…。これからまた雨が降ったりしなければいいけれど。読書は白尾悠「いまは、空しか見えない」。

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