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【ドラマ/書評】「脚本家 坂元裕二」-これを読めば坂元裕二と彼のドラマのすべてがわかるっ!!!

 

 「それでも、生きていく」「Mother」「いつかこの恋を思い出して泣いてしまうだろう」「カルテット」「anone」などの脚本家・坂元裕二と彼が書いたドラマにグイグイと迫った最高の1冊。小説ではないけどこれは今年のマイベストに入るんじゃないかな。ううむ、入りそう。  

 

 坂元さん自らの解説付き全ドラマ作品年表、よしもとドラマ部による名ゼリフ集や名キャラ集ももちろん読ませるが、坂元さんへの2つのイ ンタビューと出演者との対談・インタビューがとびきりおもしろい。インタビューは芦田愛菜、YOU、松たか子、広瀬すず他。対談は満島ひかり、瑛太、有村架純、宮藤官九郎。演出の並木道子、土井裕泰、水田伸生他へのインタビューもある。俳優たちやスタッフの話には坂元に対するリ スペクトが溢れているし、彼のドラマを演じること、演出することへの喜びを強く感じる。あのドラマこのドラマの裏話的な話も満載でそれもまた楽しい。彼自身のインタビューではかなり細かくドラマとその脚本について語られていて、お〜っと驚いたり、ううむと唸ったり、いちいち反応してしまう。

 

  ちょっとスゴイのが「履歴書」というタイトルの内部文書?。脚本を書き始める前に坂元さんが登場人物の性格や生い立ちをまとめたものだが、いやいやここまでやるのか。彼は企画書やストーリーなどはあまり書かず、こういうものを手掛かりに脚本を書いていくらしい。坂元ドラマファンはもちろんのこと、書くことを生業にしている人はこれ読んだほうがいいと思いぞ。ぜひぜひ!

 

  出版社のギャンビットはキャスティング事業を中心とした会社なのだが、去年まで不定期で出ていた「MEKURU」という雑誌もここが出してた。「MEKURU」の最後になったキョンキョン特集は僕も買ったが、同時期に出た「SWITCH」の彼女の特集よりおもしろかったことを覚えている。特にインタビューが優れていたのだけど、やはりいいスタッフがいるのだな。出版部門はギャンビットエンタテインメントというらしいがここから出る本にはこれからも注目したい。

 

◯ギャンビットエンタテインメントはこちら

 

◯「MEKURU」小泉今日子特集はこれ

 2018.12.1 わっ、師走に突入。まずいなぁ、いろいろやることが残っているぞ。読書は塩田武士「歪んだ波紋」

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