また、本の話をしてる

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【書評】朝井リョウ「どうしても生きてる」-ここで描かれているのは今の時代のどうしようもない生きづらさだ

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 6つの物語からなる短編集。コンセプトがハッキリしていてかなり中身が濃い。どれも今を生きている人々の心にストレートに届く物語だ。朝井リョウはデビュー作からずっと読んでいるが前作「死にがいを求めて生きている」前後から、人間を見つめるその深度が増してきている。これからさらに目が離せない作家になるだろう。

 

 どれも心をえぐる物語だけど「いつだって少しだけ死にたいように」「いつだって少しだけ生きたい自分がいる」と主人公の女性が語る「健やかな論理」はまさにこの小説集の冒頭を飾るにふさわしい話だ。彼女はネットのニュースで見かけた死亡者の身元をSNSで特定することを趣味にしている。なぜ彼女はそんなことを続けているのか?

 

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【ドラマ】さて2020冬ドラマは何を見る?期待薄の感じだったのだけど、あれあれあれっ?

 昨年末の秋ドラはなかなか充実していたのですが、冬ドラ、どうなんでしょう?う〜ん、個人的にはぴんと来るドラマが少ないなぁ。あくまで個人的な意見なので、いやいやそんなことない!と思う人もいるかもしれませんが。

 

 さてさてさて行きますよ。のっけから深夜枠!しかも、テレビ東京系で申し訳ない?のですが金曜深夜、ドラマ24枠の「コタキ兄弟と四苦八苦」、チョー気になります。脚本が「逃げ恥」「アンナチュラル」の野木亜紀子!!!!!!監督が「ハード・コア」などの山下敦弘。兄弟が古舘寛治、滝藤憲一、さらに芳根京子、宮藤官九郎、市川実日子、門脇麦、小林薫他という豪華キャスト。無職の兄弟がレンタルおやじを始める話みたいですが、これは本当に楽しみ!!ちなみに40分枠での放送です。


 TBS系日曜劇場の「テセウスの船」にも注目。これミステリーなんですが、原作は「モーニング」で連載されていた東元俊哉の同名漫画なんですね。小説かと思ってた。タイムスリップものにはなぜかすご〜く弱いので確実に見ちゃいます。主演は竹内涼真。鈴木亮平、榮倉奈々、安藤政信、上野樹里、ユースケ・サンタマリア他とこれまた豪華キャスト。

 
 日テレ系の「トップナイフ」は「天才脳外科医の条件」というサブタイトルが付いています。主演は天海祐希。脚本はNHKの朝ドラを蹴飛ばした林宏司。林さんは「コード・ブルー」など医療ものには定評がある脚本家です。脳外科医、というのも気になるところ。共演は椎名桔平、広瀬アリス、永山絢斗、三浦友和他。


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【ラジオCM】第13回文化放送ラジオCMコンテスト、ノミネートされました

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 大晦日の放送、聞きましたか?っていうか、大晦日はやっぱりいろいろ慌ただしく、僕もちょっと買い物に出たりして一部ライブ、一部は録音したもので聞きました。当日、「現場」にもいたのですけどね。

 

 で、僕の結果は、東京ガスコミニュケーションズの課題でノミネートされましたが、受賞はできませんでした。去年グランプリをもらって、今年の第一目標はノミネートされること、だったのでノミネートの報告をもらった時はすごく嬉しかったです。ま、応募総数18,813作品の中の33作に選ばれたわけだから喜んでいいとは思うのですが、選ばれたからには上を、と思ってしまうのが人の常。でも、ま、しょうがない。選ばれた作品も予想だにしていない作品だったので、諦めもつきます。皆さん、連続ノミネートだけでもすごい、と言ってくれたので、そう思うことにしました。

 

 今回、会場では知ってる人に多く会って一緒に聞いていたのですが、ラジオCMならこの人!という柴田賢一さんと宣伝会議賞ですごい記録を残して卒業した北海道の三上智広さんが優秀賞(各課題3作の中のトップ)に選ばれました。パチパチパチ!詳しい結果はこちらから。

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今年もよろしくお願いします!さてさて、2019→2020、年越し本は?

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 明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。

 

 さて、2019から2020への年越し本は小野不由美十二国記シリーズ「白銀の墟 玄の月」第3巻でした。今、半分ぐらいかな?まだ、最後の4巻があるのでそれを読み終えたら、次は宮部みゆき、三島屋変調百物語の6巻目「黒武御神火御殿」を読む予定です。ま、今年もマイペースで面白い本を読んで紹介できればと思っています。

 

◯年末に昨年のマイベストを発表しました。見てね!

 

 

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決定!2019マイベストブック!!!!

 2019マイベストブック、決定しました。なんとか年内に発表できてよかったぁ。でもこういうのって決める時の気分でかなり変わるような気がします。あと、読んだ直後の感想と時間が経ってからの評価が違う物語も多いです。ま、そのあたりがこういうランキングを決めるおもしろさでもあるのですが。では、1位から!

*それぞれの表紙からアマゾンに飛べます。その下が僕の書評へのリンクです

 

1川上未映子「夏物語」


 ナンバーワンは文句なしで川上未映子さん「夏物語」。芥川賞受賞作をリライトしたものを冒頭に置くというのはそれだけでも勇気がいること。でも、この試みが文句なしに「効いている」。とにかくパワフルで女性の身体性にグイグイと迫り、読者に様々なことを問いかけてくる。女の人はもちろんだけど男性にもぜひぜひ読んでもらいたい傑作です。

 

2位以下は次の通り。

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【広告コンペ】今年の文化放送ラジオCMコンテスト、放送は31日朝11時からの放送です。ぜひぜひ聴いてね!

 

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  さてさて今年もやってきましたよ。文化放送のラジオCMコンテスト。ラジオCMコンペの最高峰です。去年はクリスマスイブの放送でしたが、今年はなんと大晦日!あわただしい31日の放送がいいのか、って感じもしないではないですが、とにもかくにも11時から13時まで2時間の放送になります。

 

 このコンテスト、今年13回目で応募総数は18,813作品だったそうです。課題によって多い少ないはあるとは思いますが、全11課題ですから各課題1700作ぐらいの中からファイナリスト各3作が選ばれ、グランプリを競います。

 

 31日の放送では、この11課題各3作品全33のラジオCMが紹介され、その中からリスナー大賞、審査員賞(5作)、そしてグランプリ作品が発表になります。審査員は常連の中島信也さん、谷山雅計さん、児島玲子さん、近藤浩章さん。今年のゲスト審査員はあの武井壮さんです。青二プロの声優の皆さんがその場でCMを演じるのもこのコンテストのスゴイところです。

 

  文化放送の番組はラジオはもちろんのこと、ネットやスマホでも聴けます。去年はなぜかヘンにリキが入っていろいろ紹介したので、それに一部手を入れて聴取法などお知らせしますね。

 

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【ドラマ】2019-2020年末年始はスペシャルドラマが大変だっっっ!

 ううむ、これほどスペシャルドラマが充実した年末年始があったでしょうか?嬉しいけど、ずっと観ている海外ドラマの録画がいろいろ溜まっているのでこれを休み中になんとかしたかったのだけど。これだけ観たいのがあるとちょっと無理かなぁ。

 

で、まずは年末。12月30日にNHK総合でこれがあります。

 

 「ストレンジャー〜上海の芥川龍之介〜」大正10年、当時29歳だった芥川龍之介が新聞の特派員として上海を訪れ、動乱のさなかにある中国とその精神世界に分け入っていくという物語。芥川には松田龍平、脚本が「カーネーション」などの渡辺あや。これは楽しみだなぁ。30日21時から73分。

 

 さて、ニューイヤー!元旦は「きのう何食べた?正月スペシャル2020」あります。テレビ東京系22時から23時半まで。レギュラーメンバー総出演ですが、史郎の憧れの女優・三谷まみ役でなんと宮沢りえ出ます!ううむ。


  元旦朝の9時から16時まで「イッキ見スペシャル」もありますよ。観なかった人、また観たい人はぜひぜひ!

 

  1月2日は「義母と娘のブルース2020年謹賀新年スペシャル」!2018年の人気ドラマ「ギボムス」が帰ってきます。あれから1年後という設定。TBS系21時から90分。脚本はもちろん森下佳子です。サイトを見ると赤ちゃんがいるけど、これはいったい…。


こちらも大晦日と2日に「全話一挙放送スペシャル」があります。

 

 

 1月3日には「半沢直樹イヤー記念・エピソードゼロ 狙われた半沢直樹のパスワード」の放送があります。TBS系23時15分から0時55分まで。半沢直樹イヤー、って大きく出てますが、春ドラマで帰ってくるんですよね「半沢直樹」。で、このエピソードゼロには堺雅人は出ません。クレジットなしでちょっとぐらい出るかもしれないけれど。主演は「なつぞら 」が好評だった吉沢亮。舞台は前作で半沢が出向を命じられた子会社・東京セントラル証券。はてさて、どんな話なのか。


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