また、本の話をしてる

おすすめ本の紹介や書評、新刊案内など、本関連の最新ニュースを中心にお届けします。

【絵本/感想】川平慈英:作 ミロコマチコ:絵「たいようがわらってる」ーミロコマチコの絵とオキナワはベストマッチ!ミロコパワー大爆発!!

【賞いろいろ】第8回料理レシピ本大賞、料理部門大賞は滝沢カレン「カレンの台所」、お菓子部門は「もっと!魔法のてぬきおやつ」に決定!!

 

 おぉ、滝沢カレン!妻がテレビで見て料理おもしろい!って言ってたのを思い出した。「カレンの台所」大賞かぁ、すごい、すごい!パチパチパチ!わっ、もう大賞の帯になってる。知ってる人も多いと思いますが、アマゾンの紹介文を引用!

 

「独特すぎる」「文章が神がかっている」と話題になったレシピが書籍化!  
 
「冷たい何も知らない鶏肉」 
「お醤油を全員に気付かれるくらいの量」 
「無邪気にこんちくしょうと混ぜてください」 
「二の腕気にして触ってるくらいの力で、鶏肉をさらに最終刺激」 
 
など、分量も工程もレシピの概念を覆す表現の数々に、 
その発想はなかった! と世界観にハマる人続出中。 
 
しかも、その言葉の通りにやってみると 
感覚だけで本当に作れてしまう!  

今回本書では、新たにたっぷり書き下ろした豪華全30メニューを掲載。 
読むだけで作れてしまう新感覚レシピ本です。 
 
 
レシピとは思えないその詩的な文章は、時に食材目線にまでおよび、 
1つの料理ができあがるまでの食材たちの物語に、 
実際に作らなくても引き込まれてしまうこと間違いなし。 
 
どうぞ好きなページから開いてお楽しみください。 

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【書評】燃え殻「これはただの夏」-2018年夏の数日間の物語。彼はひとりの女性とひとりの女の子と出会った。そして…

 
 燃え殻の初めての小説「ボクたちはみんな大人になれなかった」は2017年の年間マイベストの2位に選んだぐらい大好きな話だった。そして、第2弾の「これはただの夏」、夏の初めから始まる数日間の物語。テレビ番組の美術制作会社に勤める主人公はすでに40代の半ば。
 
体はガタつき、感情のアップダウンは鈍麻し、ご臨終を迎えたときの心電図みたいに波打たなくなっていた。
 

【新刊案内】出る本、出た本、気になる新刊!吉田修一の新聞小説「国宝」文庫化。竹内康浩・朴舜起「謎ときサリンジャー」が気になる!(2021.9/2週)

 

 

 出る本。文庫化です。吉田修一が朝日新聞で連載した「国宝」(9/7)が文庫に。ううむ、これもう文庫化されたと思ったのだけどまだだったんですね。単行本は2018年に発売されています。「国宝」は僕が初めて最初から最後まで新聞連載で読んだ小説です。で、本は買わなかった。だからここで感想は書いていないのです。

 

 長崎の極道の家に生まれた主人公が歌舞伎の人間国宝にまで上り詰める紆余曲折、波乱万丈の生涯の物語。僕はずっと歌舞伎を観ていた人間なのですが、この物語は本当におもしろかった。ラストがちょっとすごいんです。そのラストについてだけ感想を書いているので読んでみてください。いずれにしても読み応えたっぷりの物語。上下2巻です。ぜひ!!

 

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【文学賞】江國香織さん選考、第31回Bunkamuraドゥマゴ文学賞は堀川理万子さんの「海のアトリエ」。初めての絵本作品です!!

【BOOK NEWS】川上未映子:作 岸井ゆきの:朗読「春のこわいもの」、Amazonオーディブルってどうなんだろう?

 

 川上未映子の新作小説「春のこわいもの」、これオーディオブックとして配信されていたのは知ってたのですが、僕は耳が悪いのでたぶん聞こえないと思い、気になりながらもスルーしてました。でもさぁ、タイトルも魅力的だし、朗読が岸井ゆきのだし、なんといっても川上未映子は今一番気になる作家。オーディブルといえども、やっぱり気になる!

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【エッセイ/感想】石田ゆり子「ハニオ日記 1・2・3」ー石田ゆり子と犬と猫たちの5年間、なんでもない日々のなんでもない小さな記録。