また、本の話をしてる

おすすめ本の紹介や書評、新刊案内など、本関連の最新ニュースを中心にお届けします。

【新刊案内】出る本、出た本、気になる新刊!朝井リョウの「どうしても生きてる」文庫化、藤井聡太・山中伸弥「挑戦 常識のブレーキをはずせ」も気になる!!(2021.12/3週)

 

 出た本、文庫化です。朝井リョウの「どうしても生きてる」、幻冬社文庫から出ました。激しく進化している朝井リョウ、この短編集もかなりおすすめ!今の時代の生きづらさを感じる人々にグサッと刺さる物語たち。僕の書評、読んでみてください。

【書評】綿矢りさ「オーラの発表会」ー綿矢りさってこんなに進化してたんだ!一人で足りすぎてる海松子というユニークな女性の物語

【新刊案内】出る本、出た本、気になる新刊!横山秀夫「ノースライト」、小泉今日子「黄色いマンション黒い猫」文庫化!!(2021.12/2週)

 

 さて出た本。文庫化です。横山秀夫「ノースライト」、新潮文庫から出ました。これはいいですよ。ドラマにもなりました。ミステリーだけど、それだけに収まらない。まさに人間ドラマ!2019年度の週刊文春ミステリーベスト10 国内部門1位の小説です。ぜひぜひ!僕の書評も。

 

【BOOK NEWS】VALUE BOOKSのお試し査定がおもしろい!本棚をスキャンするだけで査定価格がわかっちゃう!

 と珍しい話題。個人的にあまり本は売らない。売らないから溜まるばかり。しかも、読んでない積ん読本も増えていて、さてどうなる、って感じ。なので古本は買うけど売ることについては詳しくない。

 

 というわけで何がきっかけか忘れたけれど、ツイッターーかなぁ?VALUE BOOKSさのお試し査定を知ったのは。VALUE BOOKSって古本買取販売の大手なんですね。それさえ知らなかった。で、この査定、本棚に並んだ本をスマホで撮影するだけ。背表紙のタイトルを読み取って、瞬時に査定価格が分かるんです。ううむ、これは便利!

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【書評】原田マハ「リボルバー」-やっぱり原田マハのアート小説はいい。ゴッホを撃ち抜いた?リボルバーをめぐる物語


 原田マハのアート小説は大好きだし、構成も巧みで読ませる。史実と虚構を綯い交ぜにする手法には批判もあると思うが、この「リボルバー」ではそのあたりもうまく消化されているような気がした。

 

 主人公はパリの小さなオークション会社で働く高遠冴。その会社にサラという女性が錆びついたリボルバーを持ち込んできた。彼女はその拳銃は「フィンセント・ファン・ゴッホを撃ち抜いたもの」と語り、オークションへの出品を依頼する。ゴッホとゴーギャンに詳しい冴はそれが本当にゴッホの「自殺」に使われたものなのかを調べることになる。もう一つのリボルバーのこと、ゴッホの「自殺」の真相、Xと呼ばれるゴーギャンの孫の存在、調べるほどに謎は深まるばかりだ。随所で語られるゴッホとゴーギャン、ゴッホの弟テオとの物語が小説に厚みを加えている。「たゆたえども沈まず」というゴッホが重要な役割を果たす小説を書いた原田マハだからこそ書けた話である。

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【新刊案内】出る本、出た本、気になる新刊!「芸術新潮」12月号は「2022年美術展」特集!「BRUTUS」最新号「珍奇昆虫」も気になる!(2021.11/5-12/1週)

 さて今週は雑誌2つ。出た雑誌「芸術新潮 12月号」出ました。特集が「これだけは見ておきたい2022年美術展」、今年はコロナもあって美術展に全然行けなかったなぁ。来年はなんとか!これ見て予習しておきます。あ、ヨシタケシンスケさんのこれには絶対行くぞ。

【文学賞】第1回「本屋が選ぶ大人の恋愛小説大賞」ノミネート作発表。窪美澄さん「ははのれんあい」など5作!