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【BOOK NEWS】予約するべき?「1Q84 BOOK3」-「1Q84 BOOK1.2」感想付き

発売は4月16日、アマゾンでも予約開始

他のネット書店はフライング気味に予約を取ってましたが、アマゾンは余裕なのか最近やっとスタート。1と2は、お~出たかとおっとり刀で駅の書店に行ったら売り切れ、手に入れるのにけっこう時間がかかった。早く予約しないと発売日には着かないのかなぁ?あんまり早く予約するのもなぁ、とヘンなところで悩む自分、う~む。

 

 ○以前にメルマガに書いた1・2の感想です。

圧倒的な読後感!「1Q84」は読み継がれるべき物語

すぐれた小説というのはいつでもスリリングでミステリアスなものだと思う。村上春樹の「1Q84」はまさにスリルと多くの謎に満ち満ちている。だからこそ、かなりの長編であるにもかかわらず、先へ先へと読み進めていけるのだ。

 

物語は2人の人物の話が交互に語られていく。青豆、彼女はスポーツインストラクターで殺し屋。天吾、彼は予備校の教師で小説家志望。青豆の見事な殺しのテクニック、そして、天吾が巻き込まれた新人賞小説の代筆という企み、そんな話から始まって、物語は深く静かに僕らの心の中に錨を下ろす。青豆はいつの間にか「1984」年から「1Q84」年へと自らの世界が変わっていることに気がつく、天吾は自分が手を入れた「空気さなぎ」という小説の作者である17歳の少女「ふかえり」と出会うことで、奇妙な世界へと導かれていく。オウム真理教にも似たカルト宗教集団、リトル・ピープルと呼ばれる異形のものたちの存在、そういうものに脅かされながらも主人公たちはなんとか自分らしく生きようとあがき続ける。そして、自らの愛を貫こうともする。そこには大きな恐怖もあるが、孤独な人間たちが持つ純粋な魂の力強さも感じる。続編があるのではないか、という話もあるが、僕はその必要性をあまり感じない。

 

※「感じない」って書いてますが出ちゃったのよね。出ちゃったものは読みますよ、はい。とても楽しみです。

 

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