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【書評】メアリー・ノートン「床下の小人たち」-アニメ「借りぐらしのアリエッティ」の原作を読む

 7月に上映が決定したジブリのアニメ「借りぐらしのアリエッティ」。原作はけっこう有名らしいが僕は未読。さっそく手に取る。

 

 「借りぐらし」って聞いた時、「間借り」のことだと思ったがこれはちょっと違っていた。床下に住む小さな人たちは人間からいろいろな物を「借りて」生きている。それを「借りぐらし」というのだ。ポッド、ホミリーの夫婦と娘のアリエッティ、それが小人たちの一家。最初はちょっとグダグダした感じだし、訳が古めかしいので今ひとつ乗れなかったが、アリエッティが初めて「借り」に出るところ、そして、人間の男の子に見られてしまう場面から一気に盛り上がる。

 

 彼らにとって「見られる」ことはまさに一大事。でも、世間知らずのアリエッティは動じない。ここでの2人の会話が何とも楽しい。「きみ、飛べる?」と男の子、「飛べないわ、あなた、飛べるの?」「飛べるもんか!」、さらに男の子、「妖精じゃないもん!」「あら、わたしだって、ちがうわ」、この場面はまさに「床下の小人たち」のハイライト!そして、この出会いから物語は急展開、小人たちにとって大変なことが次々と起こるのだ。

 

 ジブリの鈴木プロデューサーは朝日新聞でこの映画は「こびと一家の父と娘の絆、借り暮らしという生活、こびとと人間の恋物語の三つが柱」「父と娘の物語をちゃんとうたえればいいんだ、と気がついた」と語っている。父と娘の部分は原作ではやや弱い気がする。ジブリがどういう風に料理するのか、夏の公開がさらに楽しみになって来た。

 

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