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【コミック/感想】尾瀬あきら「どうらく息子」-あの「夏子の酒」の漫画家が描く落語の世界

 前項で紹介した「どうらく息子」第1巻を早速読んだ。そこでも書いたがこのコミックが話題になっているのは、落語監修として今話題の若手落語家柳家三三(さんざ)が名を連ねていることも大きいようだ。ま、監修ってどこがどうなのかよくわからないが。でも、三三という落語家はとてもいいんです。彼が関わってるだけで何だかうれしいぞ、私は。

 

 さて第1巻だが、保育園の先生をしている翔太という若者が初めて見た落語に衝撃を受け、入門を果たすまでが描かれている。プロローグともいうべき部分だから、これを1巻のうちで収めたのは良かった。誰もが読みたいのは落語家になってからの話だろうから、前段をダラダラやられるとしらける。こういう判断は大切だ。というわけで、プロローグの1巻だけで善し悪しを判断するのは難しいが、主人公の翔太のキャラがなかなかいいし、師匠である惜春亭銅楽、弟子である前座の銅ら美、2つ目の錫楽など周りのキャラもキチンとしているので期待度は高い。

 

 1巻では銅楽師匠が人情噺である「文七元結」を演じるところがハイライトだが、尾瀬あきらは噺の部分を実際に漫画として描いている。これを読むと、まさに寄席で落語を聴いてるような気分になるからさすがだ。これからいろいろな噺が登場するだろうから、これもまた評価アップの材料ではある。

 

 いずれにしても、すべてはこれから。入門を果たした翔太がどうやっていっちょまえの落語家になっていくのか。どういう噺を好きになり実際に演じるようになるのか。ぜひぜひ次を期待して待ちたい。

 

 

2011.1.31 いやぁ、アジア杯、よかった!よかった!李のゴールすごかったですねぇ。どんぴしゃで合わせた長友も最高だけど。とにもかくにも目の前がパァ~~っと開けた感じ。これからが楽しみ、楽しみ!!

 

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