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【書評】豊崎由美「ニッポンの書評」-トヨザキ社長は書評ブログが嫌い!?

 書評家(ブックレビュアー)の書いた書評の本を書評する何てなぁ。しかも、著者はあのトヨザキ社長!僕、この人大好きです。ハッキリ物を言う人はとにかく好き。と、一応、持ち上げておこう。これを読んで(読まないっ)何言われるかわからんし。大体、豊崎さん、この本にも書いてある通りブログ書評に否定的なんです。「ブログで書評を書いている皆さん、あなたがたは守られてるんです。安全地帯にいるんですよ」と言われれば、まさにその通り、返す言葉もない。「なぜ他人様が一生懸命書いた作品をけなす必要があるのでしょうか。卑怯ですよ」「匿名の書評ブログを開設している方は、今後は愛情をもって紹介できる本のことだけをお書きになってはいかがでしょうか」と言われれば、そうなのよねぇ、でも、ここで悪口書いたのは3~4冊のはず、と開き直ってみたり。それにしても、そんな本の書評…書けるかしらん?

 

 光文社のPR誌に連載されたものをまとめたこの新書、前半は、粗筋紹介も立派な書評だとか、ネタばらしはどこまで許されるのかとか、興味津々の内容でとてもおもしろい。おもしろいのだけど、ここで否定された人、例えば、粗筋を一から十まで紹介しちゃう文芸評論家とか、物語の肝を平気でばらしちゃう人に豊崎さんが言ってることが通じるのだろうか?そーゆーわからん人はいくら言っても絶対にわからん。このデリケートな問題を著者は例を交えながら丁寧に紹介してるのだけど、プロでもアマでも通じない人には通じない。それが、ちょっと悲しい。

 

 その後には、新聞各紙の書評五段階評価、「1Q84」書評の読み比べなどもあり、本好きなら大いに楽しめる内容。最後の「トヨザキ流書評の書き方」と大澤聡さんとの対談も貴重だ。惜しむらくは、全体を通してツイッターで作家の渡辺某をメッタ切りにしてるような迫力がないこと。もっとけちょんけちょんに言っちゃえばいいのに、トヨザキ社長!

 

           

 2011.9.4 スローな台風の影響か、突然の雨と突然の晴れ間が交互にやって来るというヘンな天気の東京地方。今週はもう涼しくなるの?

 

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