さて、出た本。周防柳の「八月の青い蝶」は、小説すばるの新人賞受賞作。非常に評判がいいです。昭和20年8月のヒロシマと現代の〈8月〉が交錯しながら展開する物語。とても気になってます。今日発売になったのは前の前の項で触れた「BORDER」の小説版。これ金城一紀が原案で、古川春秋が書いたもの。ドラマのノベライズではなくオリジナルのアナザーストーリーらしい。あ、文庫です。もう一冊、このブログでも何冊もとり上げた夭折の作家・佐藤泰志。映画監督・詩人の福間健二が監修し、関係者の証言や文章から彼の魅力に迫ったのが「佐藤泰志 生の輝きを求めつづけた作家」。これもぜひぜひ読みたいなぁ。
出る本。サリンジャーの「フラニーとズーイ」(2/28)が新潮文庫から村上春樹の新訳で出ます。僕はだいぶ前に野崎孝訳の「フラニーとゾーイー」(名前がちょっと違う)を読んで、これ大好きだけど、村上訳、どうだろう?おっ、特設サイトまであるぞ。表紙もなかなか。あと、「Hanako」最新号(2/27)は吉祥寺特集!この春、吉祥寺はいろいろと変わります。本来なら駅ビルとか出来てから出して欲しいのだけれど。いつもと同じこの時期の発売。どんな店が紹介されているか楽しみです。
◯「八月の青い蝶」についてはこちらを読んでみてください。
◯金城一紀の本のレビューや情報はこちら。
◯佐藤泰志の本の書評はこちら。
◯村上春樹訳「フラニーとズーイ」の特設サイトはこちら。
八月の青い蝶 周防 柳 |
BORDER (角川文庫) 古川 春秋 金城 一紀 |
佐藤泰志: 生の輝きを求めつづけた作家 福間 健二 |
フラニーとズーイ (新潮文庫) サリンジャー 村上 春樹 |
Hanako (ハナコ) 2014年 3/13号 [雑誌] |
◎その他、今週の出る本、出た本(書名からアマゾンにとべます)
2/25 中田永一、宮下奈都、原田マハ他 本をめぐる物語 一冊の扉 (角川文庫)
2/26 椎名誠 アイスプラネット
2/26 筒井康隆 創作の極意と掟
2/27 いがらしみきお ぼのぼの 38 (バンブーコミックス)
2/28 角田光代 よなかの散歩 (新潮文庫)
2/28 円城塔 これはペンです (新潮文庫 )
2014.2.26 東京、ここ数日は暖かいらしい。このまま春になっちゃえばいいのに。読書は尾崎英子「小さいおじさん」
【書評ランキングに参加中】
ランキングに参加中。押していただけるとうれしいです。