さて、出た本。今月の新潮文庫は当たり月かも。前回このコーナーで紹介したものの他にも檀ふみ編の「映画狂時代」が気になる。シネマをめぐる小説とエッセイを集めたアンソロジー。武田百合子、小津安二郎、村上龍などなど。これは読みたい。「世界で一番美しいイカとタコの図鑑」も気になる一冊。表紙見てるだけで幸せな気分になるなぁ。イカはなんかわかるけれど、美しいタコってどんなの?
出た本、さらに。文庫化が3冊。河出文庫から赤坂真理「東京プリズン」が出ました。毎日出版文化賞などを受賞、「文学史的事件」とまで言われ話題を呼んだ一冊。ぜひ!このブログでも書評を書いた川上弘美「天頂より少し下って」も文庫に。彼女らしさが横溢する好短編集。なかなかいいですよ。横田増生「評伝ナンシー関「心に一人のナンシーを」は朝日文庫から。これ、単行本になった時、読みたかったのになぁ。いやいや、これは読まねばっっっっ。
さて、出る本。橋本治「恋愛論完全版」(7/10)が文庫で出ます。これ、元本を持ってるんで今パラパラと読んでみたけれど、いやぁ〜〜橋本治はすごいよなぁ。糸井重里は「若いときにも泣いたけど、いまでもやっぱり泣いてしまう」と書いてます。人生と恋愛のバイブルともいうべき一冊。未読の人はぜひぜひ!表紙のイラストが、なんだかなぁ、って感じでちょっと残念。
◯川上弘美「天頂より少し下って」の書評はこちら。
◯今までの「出る本、出た本」はこちらで。
映画狂時代 (新潮文庫) 檀 ふみ |
世界で一番美しい イカとタコの図鑑 窪寺 恒己 |
東京プリズン (河出文庫) 赤坂 真理 |
天頂より少し下って (小学館文庫) 川上 弘美 |
評伝 ナンシー関 (朝日文庫) 横田増生 |
恋愛論 完全版 (文庫ぎんが堂) 橋本治 |
2014.7.9 なんか最近、身近なものがいろいろと壊れる。プリンターとかコンタクトとか、あれとかこれとか。どうなってんの?読書は山本文緒「なぎさ」、ようやく終盤へ。
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