さて、先週はお休みしたこのコーナー、まだまだ新刊の動きはニブイですね。再来週あたりから、いろいろ注目作が出てくる感じです。
出た本。綿矢りさ「私をくいとめて」出ました。わたせせいぞうの表紙が意外と新鮮!33歳の女性の今を綴った注目作です。特に同世代の女性の共感を集めそう。
もう一冊は金原ひとみ「クラウドガール」。相反する性格の姉妹の話。2人が共有する家族をめぐる秘密とは?帯にある「姉妹にしか分かりえない濃密な共感と狂おしいほどの反感」という言葉に心惹かれます。衝撃のラストがあるらしい。
さて、この2冊、どちらも朝日新聞昨年の新聞小説でした。そして、この2人は2004年に芥川賞を同時受賞、しかも「蹴りたい背中」で受賞した綿矢りさはそれまでの最年少記録を更新(19歳)、「蛇にピアス」の金原ひとみも20歳でかなり話題になりました。今年でもう13年目ですが、2人とも作家として順調に来ていると感じます。というわけでこの2冊楽しみ!!
2017.1.9 年末から持ち越した仕事が終わってないのでちょっと落ち着かない感じ。読書は吉田修一「怒り」。
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