またまた最高に楽しいヨシタケシンスケの新作絵本。主人公の女の子はある日、お兄ちゃんから思ってもいないことを言われて大ショックを受ける。お兄ちゃんの友だちが「大人」から聞いたところによると、この星の「みらい」は人が増え過ぎて食べ物がなくなり、病気が流行り、戦争が起こり、宇宙人が攻めてきたり、地球自体が壊れたりするらしい。
ガーン!となっておばあちゃんに話に行く女の子。でも、おばあちゃんは「だーいじょうぶよ!」と彼女に笑いかけ、「みらいはたーくさんあるんだから!」と励ましてくれる。「そっか」「ふたつとかみっつしかないわけないもんね」「そうよ!」「それしかないわけないじゃない!」ふふふ、まったくもって見事な展開!
ここから先はヨシタケシンスケワールドが炸裂!!!いろんな楽しい未来を想像したり、違う「選択肢」を考えてみたり。いやぁ〜盛り上がる、盛り上がる!最終的な女の子とおばあちゃんの結論もすごくいい!そして、ラストの着地点。これもヨシタケさんらしいおかしみがあって最高だ。いかにも押し付けみたいな「道徳絵本」はイヤだけどこーゆー感じならいいよなぁ。うん!
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2018.12.20 今年は年賀状がないのでちょっとラクな感じも。読書は宮部みゆき「昨日がなければ明日もない」。
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