え〜っと、あまり自分の仕事のことはブログでは書かないのですが、ずっと関わってきた Ontenna(オンテナ)がやっと発売等決まって、今日からイベントも開催されるのでちょっと興奮気味にMacに向かっています。
Ontenna は耳の悪い人たちのために開発された、音をからだで感じるユーザインタフェースです。写真の女の子のように髪の毛に付けたり、男の子のようにえり元やそで口などに付けることで、振動と光によって音の特徴をからだで感じることができます。特に、あまり聞こえない子供たちにとって、音を「感じること」ができるのは大きな喜びであるはずです。
同時に Ontenna は、健聴者とろう者が共に楽しむことができるインタフェースでもあります。スポーツや音楽などで周りの人と感動を共有できることもまた、彼らにとってはすごくうれしいことなのです。そこには確かに「つながる喜び」があります。
開発者である本多さんとは2015年の夏に難聴の人たちの集まりで出会って、その時にOntenna を体験させてもらいました。その時、彼はまだ富士通にも入る前で試行錯誤を重ねていた時期でした。僕はすごく心を動かされて、Ontenna のコピーを書いてみたいと思い、若いコピーフレンドの女性と10案ずつ本多さんに提案し、その時、彼が選んだくれたのが
あ、音がいた。
という、コピーでした。そのコピーは翌年、彼が富士通に入社して、Ontenna のPVを作る時に使ってもらい、以降、今回の発売まではこのコピーが使われていました。前のPVはこちら。
富士通に入社して、彼は Ontenna 開発のプロジェクトリーダーになったのですが、商品化の道は思った以上に険しく、形や機能もいろいろ変わり、なかなか先が見えない感じがありました。その一方で Ontenna というインターフェースは発売前でありながら、グッドデザイン賞など国内外の賞を受け、本多さん自らも「フォーブス30 Under 30 Asia 2017」に選ばれるなど注目を集めていました。
僕と本多さんはその間に友だちになっちゃって、僕が富士通フォーラムに行ったり、本多さんが吉祥寺に来たり、本多さんが吉祥寺に来たり、本多さんが吉祥寺に来たりしていました。ま、大体は彼が吉祥寺に来て、おいしいものを食べたりしてました。
で、まぁ、ついに!です。昨日、Ontenna のイベント支援サービスの提供開始とろう学校への体験版無償配布、そして、7月からの発売が発表されました。その「ついに」のコピーは彼から正式に依頼を受けました。前の「あ、音がいた。」は、耳の悪い人たちにも分かりやすいものにしたかったので「もの寄り」ですが、今回はもう少し大きくいきたいな、と思っていろいろ考えて、僕にしてはけっこうたくさん出しました。その結果、決まったのがこちら
感じること、それが未来。
これは Ontenna 発売のコピーでもあるし、Ontenna 展のコピーとしても使ってもらっています。このイベントでも使われるリード文も一緒に考えました。
音を感じる、人を感じる、明日を感じる。
Ontenna(オンテナ)、それは
まったく新しい音の体験。
感じることで音と出会い、音とつながる。
スポーツも音楽も映像も今まで以上に身近になり
今まで以上に大好きになる。
ほら、きみの笑顔、みんなと同じその笑顔。
音でつながる喜びをもっと!2020、さらにその先の未来に向けて。
始まります、Ontennaプロジェクト。感じること、それが未来。
Ontenna 展は今日から20日まで、丸の内のGOOD DESIGN Marunouchiで開催されます。最寄りの駅はJR有楽町等です。実際に見てみたい人、体験したい人はぜひぜひ足を運んでみてください。どうぞよろしく!
◯富士通のプレスリリースはこちら
◯Ontenna展についてはこちらを
◯Ontennaホームページも見てみてください
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