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【新刊案内】出る本、出た本、気になる新刊! 村田沙耶香、宮部みゆきの新刊、2つの対談集にも注目!(2019.11/5週)

村田沙耶香「半変身」

 

 さて、出る本。村田沙耶香「半変身(かわりみ)」(11/27)出ます。昨日読み終わった短編集「生命式」もなんだかすごかったのですが、これは劇作家の松井周との共同プロジェクトから生まれた物語。松井作・演出の舞台版「半変身」も今月末から来月にかけて上演されるようです。内容はアマゾンから引用

 

その島はすべてを狂わせる――。
演劇界の鬼才・松井周と練り上げた千久世島ワールドを舞台に、人間が変わり世界が変わりゆく悪夢的現実を圧倒的イマジネーションで紡ぐ待望の書き下ろし中編!
「早稲田文学増刊 女性号」掲載の、既存の「性」の役割を根幹から揺さぶり話題となった中編「満潮」を併録。

 

ううむ、気になる。詳しくはこちらを。

 

 宮部みゆき「ほのぼのお徒歩日記」(11/28)は新潮文庫から出ます。これは「LINEノベル」に書いていたもの。活字化されるのは初めてです。宮部さんってエッセイをほとんど書かなくて「平成お徒歩日記」というのが唯一ではないかな?東京に残る江戸を散歩しながら再発見していく内容でなかなかおもしろかった。その続編的な感じならとても楽しみ。あ、タイトルの「お徒歩」は「おかち」と読みます。

*これなんですが書いた時点では分かってなかったのですが「平成お徒歩日記」に書き下ろし一編を加えた新装完全版でした。前作買ってる人はお気をつけて!!

 

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宮部みゆき「ほのぼのお徒歩日記」 

 

 ◯「平成お徒歩日記」はこちら!

宮部みゆき「平成お徒歩日記」

 

  

  その宮部さんですが作家生活30周年記念作品「この世の春」(11/28)が上中下3巻で文庫になります。これおもしろかったよぉ。こういうテーマを時代物でやるか、という。未読の人はぜひぜひ!

 

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宮部みゆき「この世の春」上

宮部みゆき「この世の春」中

宮部みゆき「この世の春」下

 

◯「この世の春」、僕の書評はこちらです

  

  気になる一冊、「「この世界の片隅に」こうの史代 片渕須直 対談集 さらにいくつもの映画のこと」(11/29)出ます。原作者であるこうのさんと片渕監督の対談集。いやぁ、これは読めなくちゃ。内容は

 

2019年12月20に全国ロードショーの『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』。
2016年の『この世界の片隅に』の公開前から各所で行われた、片渕須直監督と漫画家・こうの史代の4年に及ぶ数々の対談を記録する。
すずという女性、呉の記憶、家族のかたち、戦争、絵を描くこと…マンガとアニメ――。漫画原稿、最新アニメビジュアル、設定資料、取材写真……、精緻に構築された作品世界を原作者と監督がめぐる旅。

 

 2人の対談いくつかは読んでますが、まとめて読みたい。買いそうだなぁ、買うなぁ。もちろん、映画「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」も楽しみです。

 

「この世界の片隅に」こうの史代 片渕須直 対談集

 

◯映画のホームページはこちら

 

 

 もう1冊、文庫化です。川上未映子と村上春樹の対談集「みみずくは黄昏に飛びたつ」(11/28)も出ます。この対談、すごくおもしろいですよ。僕、雑誌で一部を読んで、おおおぉ、と思って単行本も買ったのですが、拾い読みしただけでちゃんと読んでない。アカンなぁ、情けない。読まねば。あ、この本のキャッチフレーズ「ただのインタビューではあらない」が今となっては懐かしい。

 

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川上未映子・村上春樹「みみずくは黄昏に飛びたつ」

 

 そうそう、文庫化を記念して2人の朗読会があるんですよ。申し込みは今日から。12月17日、紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAで。抽選になりそうです。

 

 2019.11.25  なんだかずっと天気が悪くてヤな感じ。読書は原田マハ「美しき愚かものたちのタブロー」。

 

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