今年上半期の芥川賞、直木賞候補作が発表になりました。まずは芥川賞、5人のうち4人が初めての候補です。高山羽根子さんは3回目のノミネート。「首里の馬」は秋に発表される三島由紀夫賞の候補にもなっています。石原燃さんは劇作家で「赤い砂を蹴る」は小説デビュー作。彼女は津島佑子さんの娘さんで太宰治の孫にあたります。
【芥川賞候補】
◯石原燃「赤い砂を蹴る」(文學界6月号)7/13日発売
◯岡本学「アウア・エイジ(Our Age)」(群像2月号)
◯高山羽根子「首里の馬」(新潮 3月号)7/30日発売
◯遠野遥「破局」(文芸夏季号)7/7日発売
◯三木三奈「アキちゃん」(文學界5月号)
5作ともにまだ単行本にはなっていません。高山さん、このところずっと名前を見かけるし評価も高いようなので、今回どうかな?
◯詳細は日本文学振興会のHPから
直木賞は伊吹さんがよく分からなかったのですが映画「ミッドナイト・バス」の原作を書いてる方なんですね。今村さんの「じんかん」、話題になっています。澤田さんの作品は能の名曲から着想したもの。遠田さんは「オブリヴィオン」他、何冊か読んでいますが独自の世界を持っている人でなかなかおもしろいです。そして、馳星周(はせ せいしゅう)さん!なんと7回目の候補!犬との話は「ソウルメイト」を読んでいますが、これはどんな話だろう?