山田風太郎の小説、いろいろとおもしろいですよねぇ。さて、今年の山田風太郎賞、ノミネート作品が発表になりました。以下の5作です。
◯今村翔吾「じんかん」
◯河崎秋子「土に贖う」
◯河野裕「昨日星を探した言い訳」
◯凪良ゆう「わたしの美しい庭」
◯柚月裕子「暴虎の牙」
ふむふむふむ。いつもながら全部未読。今村さんの「じんかん」は直木賞候補にもなった時代小説。戦国三悪人の1人として名高い松永久秀の生涯を描いた作品です。ツイッターでもこの小説、評判いいよなぁ
河崎さんの「土に贖う」は新田次郎文学賞を受賞、今年の三島由紀夫賞候補にもノミネートされました。北見のハッカ油、札幌の養蚕などなど、北海道でかつて栄え今では廃れた産業への鎮魂歌。短編集です。
河野さんの「昨日星を探した言い訳」は著者初の単行本作品。アマゾンの紹介には「総理大臣になりたい少女とすべてに潔癖でありたい少年の純愛共同戦線!」とあります。河野裕というと僕は「いなくなれ、群青」を思い出すなぁ。
凪良さんの「わたしの美しい庭」、「流浪の月」で本屋大賞を受賞した凪良さんの作品ですが、これもなんだか評判いいみたい。紹介文には「マンションの屋上庭園の奥にある「縁切り神社」。そこを訪れる<生きづらさ>を抱えた人たちと、「わたし」の物語」とあります。
柚月さんの「暴虎の牙」は人気の警察小説「孤狼の血」シリーズの完結編!山本周五郎賞にもノミネートされていました。広島を舞台にマル暴刑事と最凶の敵との闘いを描いた物語。これも評価が高いです。
という感じですが、気になる作品、推しの作品がありますか?僕は、まぁ、読んでないのでちょっと予想もつかないなぁ。山田風太郎賞自体、いろんな分野の作品が受賞しているし…。でも「じんかん」かな?違うかな?どうでしょう?
選考委員は奥泉光、恩田陸、貴志祐介、筒井康隆、林真理子、夢枕獏。選考会は10月16日です。
◯山田風太郎賞のサイトはこちら