これは本当に素晴らしい!ヨシタケさんの絵本はまぁハズレなしのおもしろさなのだけど、時々ビッグヒットを放つ。「あつかったらぬげばいい」はその中の一冊といっていいと思う。
作りはいたってシンプル。最初の見開きページはタイトルの「あつかったら」が左に、「ぬげばいい」が右に、それぞれ書いてあって、言葉を補完するように絵が付いている。ヨシタケさんのあの絵だ!で、もう最後までこの繰り返し。
単調すぎる、って思うかもしれないけど、いやいやいや、そんなことはない。「〜したら」「〜すればいい」というこのパターンの問いのセレクトがいいし答えのセンスがいい。まぁ、ヨシタケさんらしいのよ。
ふとっちゃったら → なかまをみつければいい
とかさ。その問いと答えが31個。なるほどなるほどとうなずいたり、ギャハハハと笑ったり、なんだか不思議に元気になったり、なんだか知らないけどホロリとしたり。そしてラスト!おぉこう来たかの見事なラスト!いいねぇ。ヨシタケイラストも見事に世界を広げてるしさ。大好き!DATA◆ヨシタケシンスケ 「あつかったらぬげばいい」(白泉社)1000円(税別)
◯勝手に帯コピー(僕が考えた帯のコピーです)
おもしろかったら
だれかにプレゼントすればいい
◯ヨシタケシンスケさんの他の本の感想などはこちらです
2020.10.28 コロナ、欧州はまた大変だなぁ!アメリカ大統領選の行方も気になる。読書は横山秀夫「ノースライト」。