たむらしげるさんはなんといってもその絵が好き。繊細な線が好き。美しい色使いが好き。さて、このタイトル、どんな話なんだろう?と期待が膨らむ。中扉にはこんな言葉!
こびとのニコさんとロボットの ダダくんが、森に やってきました。
そうかこれ、こびとワールドの話なんだ。 主人公はニコさん、ダダくん、そして、ずっと一緒について来るクロネコくん。最初の見開きで、木に登り使われなくなった蜂の巣を取るニコ&ダダ。次の見開きでは蜂の巣を溶かした蜜蝋でキャンドルを作り。3つ目の見開きでキャンドルを馬車に乗せ、さぁ出発!さて、行き先は????
実はこのタイトル、ダダくんが唄う歌の歌詞なのです。馬車が動き出すとダダくんは歌い始めました。
♪おおきな キャンドル 馬車に のせー
おおきな ゆめも のせてゆくー
表紙にも描かれていますが、途中で通るいちご畑がいいなぁ。たくさんのこびとたちが大きないちごを数人がかりで収穫している。このいちごもトラックで運ばれて行きます。いろんなところからいろんなものがいろんな手段である場所に!う〜ん、この後はヒミツ!いやいやいやいや楽しいぞ。すごくスイートな展開!たむらさんの思いがこもってる!個人的にはたむらしげるワールドを堪能できてすごくうれしかった。おすすめです!
◆DATA たむらしげる「おおきなキャンドル馬車にのせ」(偕成社)1400円(税別)
◯勝手に帯コピー(僕が考えた帯のコピーです)
きっとたくさんの笑顔に会える。
さぁ、みんなが待ってる!あの場所へ!
◯たむらしげるさんの絵本はこれが好き!
2021.3.11 10年経ちました。でも、節目じゃない。復興も原発も被災者の皆さんの心にも節目なんかない。読書はマリリン・ロビンソン「ハウスキーピング 」。
【書評ランキングに参加中】
ランキングに参加中。押していただけるとうれしいです。