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【コミック】第25回手塚治虫文化賞、マンガ大賞は山下和美さん「ランド」に決定!短編賞は「消えたママ友」他の野原広子さん!

 

 さてさて恒例の手塚治虫文化賞ですが、今年のマンガ大賞は山下和美さんの「ランド」に決まりました。パチパチパチ!!この作品、2015年に第1巻が出て去年9月に全11巻で完結しています。朝日新聞の紹介文によると

大災害、放射性廃棄物、格差、老い…現代の我々が直面する問題を骨太な物語に織り込んだ。未知のウイルス出現で都市を閉鎖する事態を描き、現実を先取りしてしまった。

 とあります。うむ、そうなんだ!選考経過を読むと「鬼滅の刃」「約束のネバーランド」「ランド」の争いになり、「鬼滅」を押す声が最初は強かったようですが、最終的な議論の結果、「ランド」に決まったようです。「鬼滅」は社会現象を生み出した功績を理由に特別賞に選ばれています。「鬼滅」、去年も一番の評価だったのですが「完結まで見極めたい」ということで外れたんですけどね。

 

◯特別賞 「鬼滅の刃」吾峠呼世晴

 

 

 斬新な表現な作品に贈られる新生賞は山田鐘人さん原作、アベツカサさん絵の「葬送のフリーレン」に。パチパチパチ!「冒険の終わりから物語が始まるのがユニーク」と評されたこのコミックは「長命の種族である魔法使いフリーレンがかつて魔王を倒した戦いの跡をたどり旅をする物語」だそうです。今までに4巻が発売されてます。

 

◯新生賞 山田鐘人、アベツカサ「葬送のフリーレン」

 

 

 短編賞はマンガ解説者の南信長さんが「絵柄と内容のギャップも、オチも強烈」と評した野原広子さんの「消えたママ友」「妻が口をきいてくれません」に。両方ともネットで少し読めますがこれは個人的に好みかも。野原広子、おもしろいな。


◯短編賞 野原広子「消えたママ友」「妻が口をきいてくれません

 

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