また、本の話をしてる

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【新刊案内】出る本、出た本、気になる新刊!出た本、朝井まかて「ボタニカ」。出る本、小林信彦「生還」文庫化、一穂ミチ「砂嵐に星屑」、BRUTUSも気になる(2022.2/2週)

 

 さて、1月刊行ですが出た本。朝井まかて「ボタニカ」出てます。植物学者の牧野富太郎さんの話。牧野さんには興味があるのでちょっと読みたいな、と思っていたのですが、な〜んとNHKの2023年前期の朝ドラが牧野富太郎主人公の「らんまん」に。おぉぉぉ!朝ドラは神木隆之介が主演でオリジナル脚本なのですが「ボタニカ」の方がタイトルはいいなぁ。ボタニカってイタリア語で植物のことです。で、朝井さんの小説!紹介文をアマゾンから。

 

ただひたすら植物を愛し、その採集と研究、分類に無我夢中。
莫大な借金、学界との軋轢も、なんのその。
すべては「なんとかなるろう! 」
――日本植物学の父、牧野富太郎。愛すべき天才の情熱と波乱の生涯!

「おまんの、まことの名ぁを知りたい」
明治初期の土佐・佐川の山中に、草花に話しかける少年がいた。名は牧野富太郎。
小学校中退ながらも独学で植物研究に没頭した富太郎は、「日本人の手で、日本の植物相(フロラ)を明らかにする」ことを志し、上京。
東京大学理学部植物学教室に出入りを許されて、新種の発見、研究雑誌の刊行など目覚ましい成果を上げるも、突如として大学を出入り禁止に。
私財を惜しみなく注ぎ込んで研究を継続するが、気がつけば莫大な借金に身動きが取れなくなっていた……。
貧苦にめげず、恋女房を支えに、不屈の魂で知の種(ボタニカ)を究め続けた稀代の植物学者を描く、感動の長編小説。

 

 ううむ、読みたい。朝井さん「眩」とか「類」とか歴史上の人物を描くのが巧いからなぁ。注目!!表紙もいいなぁ。

 

◯ドラマについてはこちらを

 

 

 出る本、文庫化ですが小林信彦「生還」(2/8)、文春文庫から出ます。これは既読ですが小林さんが2017年に脳梗塞で入院した時の闘病記。病気しても小林信彦は小林信彦。その筆致は変わりません。でもこれ、色々と考えさせられます。僕の書評、読んでみて!

 

 

 

 

 注目の作家、一穂ミチの新刊「砂嵐に星屑」(2/9)出ます。「スモールワールズ」が直木賞候補になり、「パラソルでパラシュート」という長編も出ました。これは連作短編集のようです。アマゾンの紹介文を!

 

直木賞候補『スモールワールズ』で注目を集めた一穂ミチ。
期待の書き下ろしは、あらゆる世代に刺さりすぎる群像劇!
日々頑張るあなたが、きっとこの本の中にいます。

舞台はテレビ局。旬を過ぎたうえに社内不倫の“前科"で腫れ物扱いの四十代独身女性アナウンサー(「資料室の幽霊」)、娘とは冷戦状態、同期の早期退職に悩む五十代の報道デスク(「泥舟のモラトリアム」)、好きになった人がゲイで望みゼロなのに同居している二十代タイムキーパー(「嵐のランデブー」)、向上心ゼロ、非正規の現状にぬるく絶望している三十代AD(「眠れぬ夜のあなた」)……。それぞれの世代に、それぞれの悩みや壁がある。
つらかったら頑張らなくてもいい。でも、つらくったって頑張ってみてもいい。続いていく人生は、自分のものなのだから。世代も性別もバラバラな4人を驚愕の解像度で描く、連作短編集。

 最後は出た雑誌、「BRUTUS 」最新号は特集「建築を楽しむ教科書 小さな建築、愛される建築」、まずはアマゾンの紹介文と長くなりますが目次を。

 

小さくて愛される建築<カトリック宝塚教会>を知っていますか?
村野藤吾が手がけたこの秀作同様、
全国には地域で愛され続ける小さな建築が数多くあります。
美術館、図書館、公民館、教会……。
建築史の文脈からはもちろん、旅して見て触れて楽しい名建築を巡ります。
若手建築家が日本を変える、建築の未来も追いかけます。

目次
安藤忠雄さん、小さな建築は難しいんですか?
街のシンボルとしても、長く愛される日本の小さな教会。
カトリック宝塚協会/カトリック桂教会
小さな名建築の宝庫、清春芸術村。
ラ・リューシュ/ルオー礼拝堂/清春白樺美術館
居心地のいい、小さな私設美術館。
展示の専門性を、建築で際立たせる。
中谷宇吉郎 雪の科学館/福井県立恐竜博物館/福井県年縞博物館
読む、借りる、憩う。人が集まる小さな図書館。
なかまちテラス/小布施町立図書館「まちとしょテラソ」/那須塩原市図書館 みるる
建築家と選書家が語る、図書館の未来。
隈研吾×幅允孝
地域に愛される、新しい広場と公園。
HIROPPA/江北町みんなの公園
集会所・公民館は人を繋げる「第三の場所」。
真壁伝承館/鎌倉山集会所
東北・熊本につくる、コミュニティの未来。
伊東豊雄
弱い人を支え、地域に開く。建築がつくる「自立共生」の場所。
風突のケアハウス
まるで山に降り立った宇宙船、メタボリズムの名建築がホテルに。
藤森照信の小さな建築は、なぜこれほど愛されるのか?
建築家が関わるとおもしろいことが起きます。オフィス編/ローカル編
建築のほめ言葉辞典。
名建築を解剖する。
五十嵐太郎/乾久美子/浅子佳英
小さな名建築・密集地帯。

 

 おぉ、いいぞこれは!小さな建築、興味あり。父親が建築家なのに息子2人(僕と弟)はどちらも文系に進んでしまった我が家。でも、奥の奥の方で建築とか好きなんだよなぁ。うむ。

 

2022.2.7 オリンピック始まりましたね。ジャンプ小林、いいぞっ。読書は金原ひとみ「ミーツ・ザ・ワールド」。