三島由紀夫賞と山本周五郎賞の候補作品、決まりました。まずは、三島由紀夫賞候補5作です。
【三島賞候補】
◯金子薫「道化むさぼる揚羽の夢の」
◯川本直「ジュリアン・バトラーの真実の生涯」
◯九段理江「Schoolgirl」
◯岡田利規「ブロッコリー・レボリューション」
(「新潮」2月号)
◯永井みみ「ミシンと金魚」
おぉ、昨日書評を載せたばかりの永井みみさん「ミシンと金魚」が選ばれてる。うれしい!!これしか読んでないのでまずこれが僕のイチオシです。しかし、今回の三島賞、激戦ではないのか。芥川賞候補にもなった九段理江さんの「Schoolgirl」も評判がいいし、川本直さんの「ジュリアン・バトラーの真実の生涯」はデビュー作で読売文学賞とっているし、金子薫さんの「道化むさぼる揚羽の夢の」も注目作だし、「新潮」に載った岡田利規さんの「ブロッコリー・レボリューション」はちょっと情報不足ですがバンコクの人気カフェの名前?これも気になる。
とはいえ、永井みみさんの「ミシンと金魚」すごいですよ。僕の書評、ぜひ読んでみてください。
そして山本周五郎賞候補の5作。全部未読ですがウワサはいろいろ聞いてます。ううむ、こちらも激戦?
【山本賞候補】
◯吉川トリコ「余命一年、男をかう」
◯葉真中顕「灼熱」
◯砂原浩太朗「黛家の兄弟」
◯一穂ミチ「砂嵐に星屑」
◯一條次郎「チェレンコフの眠り」
ううむ、吉川トリコさんの「余命一年、男をかう」、これいろいろなところで話題になっていますね。子宮がんで余命一年を告げられた節約女性とホストとの恋?ううむ、気になる。砂原浩太朗さん「黛家の兄弟」、砂原さんは前回も「高瀬庄左衛門御留書」でノミネート。「黛家の兄弟」もこれに連なる物語です。砂原さん、時代小説で一番注目の人!一穂ミチさん「砂嵐に星屑」、一穂さんはデビュー作「スモールワールズ」が直木賞ノミネート。これは初長編の「パラソルでパラシュート」に続く3冊目です。テレビ局を舞台にした連作短編。ううむ、気になる。
あとの2冊はちょっと知らなかったのですが葉真中顕さん「灼熱」は戦後、ブラジルの日本移民の間で起こった「勝ち負け抗争」を描いたもの。表紙が気になる一條次郎さんの「チェレンコフの眠り」は、飼い主のマフィアが殺されたアザラシの話、らしい。ううむ、不条理ワールド?気になる!
というわけでどちらもいろいろ気になりますが、どんな結果になるのか?選考会は5月16日です。
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