2022年上半期の芥川賞、直木賞受賞作が発表になりました。芥川賞は全候補が女性でしたが受賞したのは2度目のノミネートの高瀬隼子さん「おいしいごはんが食べられますように」。直木賞は窪美澄さんの「夜に星を放つ」!どちらもパチパチパチ!高瀬さんの作品は受賞前からかなり話題になっていました。直木賞・窪さんはデビュー作から読んでいて応援していたので個人的にはすっごく嬉しい!3度目のノミネートでの受賞。よかったなぁ。
芥川賞◯高瀬隼子「おいしいごはんが食べられますように」
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「二谷さん、わたしと一緒に、芦川さんにいじわるしませんか」
心をざわつかせる、仕事+食べもの+恋愛小説。
職場でそこそこうまくやっている二谷と、皆が守りたくなる存在で料理上手な芦川と、仕事ができてがんばり屋の押尾。
ままならない人間関係を、食べものを通して描く傑作。
◯選考委員・川上弘美さんの講評はこちら!
直木賞◯窪美澄「夜に星を放つ」
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かけがえのない人間関係を失い傷ついた者たちが、再び誰かと心を通わせることができるのかを問いかける短編集。
コロナ禍のさなか、婚活アプリで出会った恋人との関係、30歳を前に早世した双子の妹の彼氏との交流を通して、人が人と別れることの哀しみを描く「真夜中のアボカド」。学校でいじめを受けている女子中学生と亡くなった母親の幽霊との奇妙な同居生活を描く「真珠星スピカ」、父の再婚相手との微妙な溝を埋められない小学生の寄る辺なさを描く「星の随に」など、人の心の揺らぎが輝きを放つ五編。
◯選考委員・林真理子さんの講評はこちら!
【他の芥川賞候補】*書影からアマゾンにとべます。
◯小砂川チト「家庭用安心坑夫」
◯鈴木涼美「ギフテッド」
◯年森瑛「N/A」
◯山下紘加「あくてえ」
【他の直木賞賞候補】*書影からアマゾンにとべます。
◯河﨑秋子「絞め殺しの樹」
◯呉勝浩「爆弾」講談社
◯永井紗耶子「女人入眼」
◯深緑野分「スタッフロール」