早稲田大学演劇博物館 2022年度秋季企画展
「村上春樹 映画の旅」 公式図録
村上春樹による寄稿「自分自身のための映画」を収録
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早稲田大学演劇博物館 2022年度秋季企画展
「村上春樹 映画の旅」概要(早稲田大学演劇博物館公式サイトより引用)
小説家・村上春樹は、そのキャリアを通じて繰り返し映画に言及してきました。村上の小説では、登場人物たちが映画を見たり会話のなかで作品のタイトルを挙げたりすることを含め、映画が作中で重要な意味を持つことがしばしばあります。エッセイなどでも頻繁に取り上げられるなど、村上にとって映画が身近なものであることは間違いありません。
早稲田大学在学時の村上は、よく演劇博物館を訪れ、まだ見たことのない映画のシナリオを読んでいたといいます。文字だけのシナリオを読むことを通して、頭の中で映像を生み出し、一つの世界を構築すること。この学生時代の習慣は、作家本人が認めているように、後の小説家としての創作活動に大きな影響を与えたはずです。
本展では、村上が通っていた映画館や学生時代に読んでいたシナリオ、エッセイや小説のなかに登場する数々の映画、そして小説を映画化した作品、等々に関する数多くの資料を展示します。スチル写真やポスター、台本などの映画関連資料とともに、村上がこれまで見てきた映画をまるで旅の軌跡を辿るかのように振り返る構成となっています。そのような〈映画の旅〉を通して、村上文学が喚起するイメージの豊かさを改めて発見していただければ幸いです。
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出た本、宮部みゆき「さよならの儀式」文庫化です。宮部さんのSF短編集。いや、これかなりいいです。宮部さんは「蒲生邸事件」など長編のSFも書いていますが、短編はさらにディープにSF世界に挑戦しているような気がしました。書評、書いているのでぜひ読んでみてください。
2022.10.11 10月なのに暑い日があったり12月中旬ぐらいの寒さになったり。今日はけっこう暑い。3連休はコンペ中心。読書は宮部みゆき「よって件のごとし」。
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