1鈴木のりたけ 「大ピンチずかん」
もういつピンチが来ても大丈夫だ!
大ピンチを知れば、いつ大ピンチになってもこわくない。
この図鑑は、こどもが出あう世の中のさまざまな大ピンチを、「大ピンチレベル」の大きさと、5段階の「なりやすさ」で分類し、レベルの小さいものから順番に紹介します。また、その大ピンチの対処法や、似ている大ピンチ、大ピンチからさらにおそいかかる大ピンチなど、あらゆる方向から 大ピンチを ときあかします。
・・・などといえば、かたい本に聞こえますが、もちろんそうではありません。期待を裏切らない「のりたけワールド」炸裂で、鋭くもあたたかい観察眼と、思わずふき出すユーモアにあふれた1冊です。
【編集担当からのおすすめ情報】
きみは、ガムを飲んじゃったことはあるかな?シャンプーが目に入ったことは?
大ピンチは、なんの前触れもなく君の生活に入り込んでくる。振り返ってみると、人生は大ピンチばかりだ。この先もいつ大ピンチに陥るかわからない。
ピンチに出会うのを恐れるより、どんなピンチがあるかを知っておいた方が心の準備が出来るというもの。そんな時は、この『大ピンチずかん』。これでもう、いつ大ピンチが来ても大丈夫。持ち運ぶのにも便利なコンパクトサイズ。ぜひきみも、でかけるときは持っていって突然の大ピンチにそなえよう。
ふむふむ、おもしろそう!2位以下はこちら。読んだ絵本には僕の感想がリンクされています。
4 田中達也「くみたて」
5たなかひかる「ねこいる!」
7谷川俊太郎・合田里美 「ぼく 」
8柴田ケイコ「ドーナツペンタくん」
9五味太郎 「ひよこはにげます」
10 由美村嬉々 ・松本春野「バスが来ましたよ」
ヨシタケさん、3連覇は逃したものの2位に入ってる。「かみはこんなにくちゃくちゃだけど」も彼らしい絵本でした。3位の「さかなくん」、作者のしおたにまみこさんは昨年「たまごのはなし」で2位に入った人。これもしおたにさんらしいユニークな発想の絵本です。4位「くみたて」はミニチュア写真家、見立て作家として有名な田中達也さんの絵本。これは気になるなぁ。
5位、6位は絵本では欠かせないネコ本。たなかひかるさん「ねこいる!」、いろんなところにネコがいるらしい。「頭は良くならない絵本」というアマゾンの紹介文に笑った。常連シリーズの新作「ノラネコぐんだん ラーメンやさん」、工藤さんのこのシリーズ、不動の人気です。
7位、谷川さんと合田さんの「ぼく」は自殺をテーマにした絵本。ぜひ僕の感想を。8位と9位はこれも人気の動物もの。「ドーナツペンタくん」はペンギンのドーナツ屋さんの話。作者の柴田さんは「パンどろぼう」で注目の方です。ベテラン五味太郎さんの「ひよこはにげます」、表紙を見ただけで五味さんだなぁ、とうれしくなる1冊。これ、読みたい!10位の「バスがきましたよ」は、全盲の男性の実話を元にした絵本。これもまた気になります。
さらに新人賞、ファーストブック賞の発表もありました。詳しくはこちらで!
◯雑誌「MOE」2月号、特集「絵本屋さん大賞」もぜひ。
◯youtubeで表彰式も見られます
◯MOE絵本屋さん大賞関連の記事はこちら!
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