さて、出る本。文庫化です。絲山秋子「ばかもの」(5/9)、新潮文庫に入ってましたが「長い間品切れ、重版未定」(絲山さんツイートより)でしたが、今回、河出文庫から出ます。絲山さんの小説はどれもいいけれど「ばかもの」も好きだなぁ。こういうのを品切れにしちゃあいかんよなぁ。あ、映画になってんだ。映画、観てない。ううむ。僕の書評をぜひ!!
もう1冊、これは出た本。山本善行選「上林暁傑作小説集 孤独先生」、夏葉社から出ました。上林暁(1902-1980)は昭和を代表する私小説作家、夏葉社からは2011年に同じく山本善行選で上林の小説集「星を撒いた街」が出ています。病妻物と呼ばれる私小説で有名な作家ですが、そういうテーマではない美しい小説も多く、前作では彼の違った魅力がクローズアップされています。今作では童話作品なども紹介されて、上林の新たな一面に触れることができそうでとても楽しみ。「星を撒いた街」の書評はこちらから。
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