昨年の絵本賞を総なめにした鈴木のりたけの「大ピンチずかん」!「未来屋えほん大賞」「リブロ絵本大賞」「静岡書店大賞児童書新作部門大賞」「MOE 絵本屋さん大賞」などなど8冠に輝いてる。スゴい!
これはもうアイデアの勝利だなぁ。ここには子供たちの日常で起こるいろいろなピンチが登場します。それをピンチレベルとなりやすさで分類して、レベルの小さいものから紹介。最初に例として紹介されているのが「牛乳がこぼれたピンチ」。これは大ピンチレベル36でなりやすさは星ひとつ。そしてスタート、大ピンチレベル1。これは「ガムをのんだ」、レベル3「こおりがしたにくっついた」と続きます。
洗濯機の後ろに靴下が落ちた、とか、シャワーが見つからない、とか、「ある!ある!ある!」と思わず手を叩いちゃうピンチのセレクトが一番なんだけど、そこから「さらに続く大ピンチ」や「そっくりの大ピンチ」があったり、大ピンチの乗り越え方、大ピンチ!クイズなども登場してすご〜〜く楽しい。鈴木のりたけさんの親しみやすい絵がピンチの気分を盛り上げている。
さて、大ピンチの方はどんどんどんどんレベルが上がって最後は100に。これはまぁ納得!そして、最後はウフフのオチ。かわいい。それにしてもこれ、作者も出版社もこんなに受けるとは思わなかったのでは?見返し部分に「まだまだあるぞ!こんな大ピンチ!」ってたくさんのピンチを紹介しちゃってる。これ、続編に使えたのでは?鈴木さん、大ピンチ!???????