これ、最初は、う〜んどうかなぁ、って思った。だってやたらと文字が多いんだもん。いや、文字が多い絵本だってあるし、ヨシタケさんの本は絵本というより「ヨシタケシンスケの本」という分類が一番ぴんと来るのだから、文字数なんてどうでもいい。たんに自分が「めんどくさい!」って思っただけかもしれない。
仕事探しのセンターに宇宙人がやって来る。どうやら彼は宇宙船が墜落して、その衝撃で記憶を失くしちゃったらしい。で、健気にも仕事を見つけてこの星で生活することに。センターのお姉さんと宇宙人との会話の部分が長くて文字が多いのだけど、実はこの部分こそがこの絵本のキモで「仕事とはいったいなんぞや」を解明してくれていることが読み進めるうちに分かってくる。
どうせやるなら珍しい仕事がいいという宇宙人とお姉さんとの仕事話の間に「めずらしいおしごと」リスト(全部で44種類)が入るという構成。珍しい仕事は表裏2ページ単位でまずは仕事を表現した絵(これがヨシタケさんらしく細部までしっかりと描きこまれていてすごくいい)、その裏がお仕事の名前とその説明、働いている人、仕事の一コマという感じでこちらも楽しい。「大道芸コーヒー」とか「アップダウン・サウナ」とか「文庫すくい」、「だれかの人生のぞき見屋」などなど、これは本当に珍しすぎる!絵を見ながら「何屋」なのか当てたりするのも楽しい。
で、この「仕事とはいったいなんぞや」のページは仕事論としてかなり秀逸。これから仕事に就く就活生なども読んだ方が絶対にいいぞ。