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【文学賞】第172回芥川賞・直木賞(令和6年下半期)が決まりました。芥川賞は安堂ホセさんと鈴木結生さん、直木賞は伊与原新さんでした!

 2024年下半期の芥川賞、直木賞が決まりました。芥川賞は安堂ホセさん「DTOPIA」鈴木結生さん「ゲーテはすべてを言った」、直木賞は伊与原新さん「藍を継ぐ海」でした。パチパチパチ!!

【芥川賞受賞作】

◯安堂ホセ「DTOPIA」

 

◯鈴木結生「ゲーテはすべてを言った」

【直木賞受賞作】

◯伊与原新「藍を継ぐ海」

 安堂ホセさん「DTOPIA」は注目してた作品なのでよかったです。安堂さん、読んだことあるし。では、アマゾンの紹介文を。

恋愛リアリティショー「DTOPIA」新シリーズの舞台はボラ・ボラ島。ミスユニバースを巡ってMr.LA、Mr.ロンドン等十人の男たちが争う──時代を象徴する圧倒的傑作、誕生!

安堂ホセは、物語の磁石を持っている。現実世界で排除された不都合で不穏でヤバい砂つぶてのような言葉を、暴力と倫理の磁石で吸い寄せ、反発させ、交渉させ、渦巻かせる。あらゆる倫理が覆され、暴力が吹き荒れている今、「暴力から暴を取りはずす旅」の物語が出現したことは、一つの事件だ。
読もう! 旅立とう! 旅によって運ばれるのは、あなた自身だ。
ーー柳美里

いくつもの物語が交じり合い、壮大な展開が繰り広げられ、「失われた歴史」が復元されるラストに感動した。
ーー高橋源一郎

 柳さんの言葉、なんかすごい。恋愛リアリティショーっていうのが今っぽくていいですね。これは読まないと。

 

 鈴木結生さんの「ゲーテはすべてを言った」、これはあまり知らなかったので興味津々!ゲーテ?

高明なゲーテ学者、博把統一は、一家団欒のディナーで、彼の知らないゲーテの名言と出会う。
ティー・バッグのタグに書かれたその言葉を求めて、膨大な原典を読み漁り、長年の研究生活の記憶を辿るが……。
ひとつの言葉を巡る統一の旅は、創作とは何か、学問とは何か、という深遠な問いを投げかけながら、読者を思いがけない明るみへ誘う。
若き才能が描き出す、アカデミック冒険譚!

 ふ〜む、アカデミック冒険譚っていうのがなんだかいいぞ。ゲーテ、あまり知らないのだけどちょっと気になります。いずれにしてもパチパチパチ!!

 

【他の芥川賞候補】

 直木賞は伊与原新「藍を継ぐ海」、候補になった時に調べて知ったのですが、ドラマ化された「宙わたる教室」伊与原さんなんですね。ドラマ、見てないのがですが好評だったので気になってました。アマゾンの紹介文を。

数百年先に帰ってくるかもしれない。懐かしい、この浜辺にー。
徳島の海辺の小さな町で、なんとかウミガメの卵を孵化させ、自分ひとりの力で育てようとする、祖父と二人暮らしの中学生の女の子。年老いた父親のために隕石を拾った場所を偽ろうとする北海道の身重の女性。山口の見島で、萩焼に絶妙な色味を出すという伝説の土を探す元カメラマンの男。長崎の空き家で、膨大な量の謎の岩石やガラス製品を発見した若手公務員。都会から逃れ移住した奈良の山奥で、ニホンオオカミに「出会った」ウェブデザイナーの女性ーー。人間の生をはるかに超える時の流れを見据えた、科学だけが気づかせてくれる大切な未来。『宙わたる教室』『月まで三キロ』『八月の銀の雪』の著者による、心揺さぶられる全五篇。

 これは短編集ですね。どの話もなんだか良さそう。そうかぁ伊与原新、過去作も含めてじっくりと読みたいなぁ。

 

【他の直木賞候補】

◯朝倉かすみ「よむよむかたる」


◯荻堂顕「飽くなき地景」


◯木下昌輝「秘色の契り 阿波宝暦明和の変顛末譚」

◯月村了衛「虚の伽藍」

◯これまでの芥川賞・直木賞関連の記事はこちらから!

 

 

 

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