また、本の話をしてる

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■な行の作家

【書評】梨木香歩「椿宿の辺りに」-痛みを発端に物語が始まる、痛みの向こう側に不思議な世界がある

椿宿の辺りに posted with ヨメレバ 梨木香歩 朝日新聞出版 2019年05月 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 初めての梨木香歩がこの新作でいいのかと思いながら手に取ってしまった。以前から彼女は独特の世界を持っているような感じがしていて、…

【映像化】映画「永い言い訳」明日14日封切り。原作は西川監督の同名小説

いやぁ、これは楽しみ。原作の小説「永い言い訳」は昨年の僕のマイベスト1でした。ダメダメな小説家が突然妻を亡くし、それでもダメダメなのだけどある出会いを通して変わっていく、という物語。こう書くとパターン化された物語のように思うかもしれません…

【書評】中島京子「長いお別れ」-これは夫婦の絆、そして家族の絆の物語だ

長いお別れ posted with ヨメレバ 中島 京子 文藝春秋 2015年05月27日 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 読む前は認知症の父親とその家族の話という知識しかなかった。「小さいおうち」で直木賞をとった中島京子の小説なので期待感はもちろんあ…

【書評】西川美和「永い言い訳」-しょうもない小説家が妻の死を通して気づく人生の痛恨!

永い言い訳 posted with ヨメレバ 西川 美和 文藝春秋 2015年02月25日 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 映画監督でもある西川美和、小説家としての成長を感じさせる見事な一編だ。主人公は「衣笠幸夫」だという。のっけからカウンターパンチだ…

【書評】額賀澪「屋上のウインドノーツ」-互いの存在が、そして音楽が育てる夢を見る力!

屋上のウインドノーツ posted with ヨメレバ 額賀 澪 文藝春秋 2015年06月26日 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 今年、本作で松本清張賞、「ヒトリコ」で小学館文庫小説賞をW受賞して話題になった額賀澪。この2冊が実質的なデビュー作なのだ…

【書評】中原清一郎「カノン」-心はいったいどこにある?「カノン」の問いかけ

カノン posted with ヨメレバ 中原清一郎 河出書房新社 2014年03月07日 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 物語としてはすごくおもしろい。ただ最初のうちは純文学風でこのままこういう感じなのかなぁ、と思っていたら、しだいに物語性が強まっ…

【書評】西田征史「小野寺の弟・小野寺の姉」-この物語、心への届き具合がなんだかとてもいい

小野寺の弟・小野寺の姉 posted with ヨメレバ 西田征史 アース・スターエンターテイメント 2012年03月 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 作者の西田征史は映画「怪物くん」や「妖怪人間ベム」などの脚本家だそうだ。昨年出版されたこの作品が…

【書評】西川美和「その日東京駅五時二十五分発」-主人公の中に人間を感じ、戦争を身近に感じる物語

その日東京駅五時二十五分発 posted with ヨメレバ 西川美和 新潮社 2012年07月 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 「夢売るふたり」の公開が迫っている西川美和監督の最新小説。タイトルだけでは内容がわかりにくいが、先の戦争の物語だ。1945…

【書評】中島さなえ「いちにち8ミリの。」-中島らもの娘のデビュー作、文章にも破綻はないが…。

いちにち8ミリの。 posted with ヨメレバ 中島さなえ 双葉社 2010年08月 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 中島らもは好きな作家だったので、その娘のデビュー作となれば読まないわけにはいかない。どういう意味だかよくわからないがタイトルも…

【書評】中島京子「小さいおうち」-技ありの直木賞受賞作!女中と奥様の交流の中で描かれる戦前戦中の暮らし

小さいおうち posted with ヨメレバ 中島 京子 文藝春秋 2010年05月27日 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 直木賞を受賞した中島京子の「小さいおうち」、これは戦前戦中の一般家庭に女中として入ったタキという女性とその家の奥様、時子との交…

【書評】西川美和「きのうの神さま」-映画の取材でこぼれ落ちたエピソードを小説に!

きのうの神さま posted with ヨメレバ 西川美和 ポプラ社 2009年04月 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 「きのうの神さま」というこの短編集、一編を除けば映画と同じく医療に携わる人々の物語だ。「ディア・ドクター」という話もあるのでまぎ…

【映像化】揺れ動く虚と実、西川美和「ディア・ドクター」のおもしろさ

ニセ医者という発想、鶴瓶の起用に脱帽! 昨年の本のベスト1は小川洋子の「猫を抱いて象と泳ぐ」だったが、映画のベスト1は西川美和の「ディア・ドクター」だ。今日同時に原作本扱いになっている「きのうの神さま」について書いたので、映画もぜひここで触…